SonicStage、WindowsMediaPlayer、iTunes for Windows、TVersityの全部で文字化けしないMP3ファイルを作る (3)

TPE2領域の削除については、STEPで一度RIFF MP3に変換し、ID3V2に戻すことでどうにかなるようだ。

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この処理をして作ったID3V2は設定の関係でShift-JISになった。

これをUTF-16にしようとしたのだが、STEPでShift-JISから「ID3v2.3(UTF-16)」の形式に変換しても文字コードがShift-JISのままで変換されない。STEP(v1.02)にはShift-JISからUTF-16に直接変換できないことがあるのかもしれない。

ということでいろいろ試した結果、バッドノウハウとして一度「ID3v2.4(UTF-8)」に変換してから「ID3v2.3(UTF-16)」に変換することで目的のUTF-16のファイルを作ることができた。Shift-JISからUTF-8は問題なく変換できるらしく、UTF-8からUTF-16の変換もうまくいく。

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これらの手順をまとめると、

  • STEPでのID3v2のTPE2領域の削除手順
    1. RIFF MP3に変換
    2. ID3V2に変換
  • STEP(v1.02)でのID3v2形式のファイルでの文字コードShift-JISからUTF-16への変換
    1. ID3バージョン「ID3v2.4」、文字コードUTF-8」に変換
    2. ID3バージョン「ID3v2.3」、文字コードUTF-16」に変換

となる。

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現状をまとめると、SonicStage、WindowsMediaPlayer、iTunes for WindowsTVersityの全部で文字化けしないMP3ファイルとしては、

  • ID3v2.3(UTF-16)+ID3v1
  • TPE2など、余計なタグにデータが入っていない

というファイル形式がベターではないかというのが予測で、(2)と今回の(3)はこの条件を満たすファイルを作るために苦労してきた。

次回ではこのファイルがちゃんとSonicStage、WindowsMediaPlayer、iTunes for WindowsTVersityで文字化けや誤認識なしで認識できるのか、手持ちの機器でタグを表示できるNW-HD1(ウォークマン)とgigabeatに転送した場合、どのように機器が認識し、表示するのかを検証する。

<追記>
一応「その3」と「その4」あたりが解決編になってますので、検索で来た方はそちらを読んでみてください。

その1( http://d.hatena.ne.jp/saburahu/20071104/1194190268
その2( http://d.hatena.ne.jp/saburahu/20071105/1194276427
その3( http://d.hatena.ne.jp/saburahu/20071106/1194365038
その4( http://d.hatena.ne.jp/saburahu/20071108/1194531185