大学時代から、デスクトップPCとノートPCの2台体制を取ってきた。大学が遠かったのでモバイル環境が欲しかったのが最初の理由なのだが、結果的には以下のようなメリットがあった。
- 使用時間が分散されることにより物持ちが良くなる
大学入学直後に買ってもらったLet's noteは5年使い続け、結局この前捨てるまでどこも壊れなかった。2台目のThinkPadも、中古購入時で2年程度経っていたがその後3年使い、まだ動いている。丁寧に扱っていたので壊れなかった、というのもあるが、負荷や時間のかかる処理はなるべくデスクトップPCに回していた、というのは結構大きいと思っている。
- 片方がバックアップ環境になる
実際のところ、ノートPCを自分で壊したことはないのだが、壊されて修理には出したことはある。そういったときには本当に助かった。システムを飛ばしてしまったときにも困らなかったし、調子が悪かったら簡単に再セットアップができた。
一方でデメリットもある。
- お金がかかる
単純に2台分である。
- 中途半端なスペックになる
「お金がかかる」ことが原因なのだが、結果として1台のPCにかけられるコストは少なくなり、安物PCばかり買うことになる。
最近、デスクトップ+ノートの2台体制を変える必要があるのではないか、と思い始めている。理由は大きく分けて、PC関連の業界的な変化と、僕個人の生活の変化に分類される。まずPC業界の変化を見てみると、
- ノートPCが安くなった
家電量販点のノートPCの売れ筋は15万以下の製品で、なおかつその性能は必要十分なものである。直販メーカーに限っていえば10万以下で同等スペックのノートPCが買えてしまう。嫁さんのDELLノートに至っては新品で6万円である。5万円というのも珍しくない。これなら、ノートPCの予備が用意できる。
- ノートPCとデスクトップPCの差がなくなった
CPUのアーキテクチャがデスクトップとノートで完全に一緒になったという点と、ノートPCのI/O関連の性能が向上している点がある。3Dゲームや大量のデータの読み書きをやらない限り、大きな性能差を感じることはなくなった。実際、2.4GHzのCore2Duoを搭載したMacBookは、速い。
個人的な生活の変化を言うと、
- 「居間」という空間で生活する時間が増えた
寮で一人暮らしをしているときは、家に帰ると寝るまでずっとデスクトップPCに向かっていた。飯もPC机で食べていた。ディスプレイを2台並べても余裕のある机を用意したので、非常に快適だった。ただ、結婚してから居間で過ごす時間ができて、ノートPCの使用頻度が増えた。デスクトップPCに向かっている日も結構あるけど、利用頻度は下がっている。
- ノートPCを持ち出す機会が圧倒的に減った
ノートPCを持ち出すのはほぼ大学だったのだが、会社に私物のPCを持っていくということはありえない。実家に帰るときも、持っていかないことが多くなった。
これらの点から、以下のような仮説が導かれる。
「もうデスクトップPCは不要なのではないか?」