VAIO type Zは1兆円の象徴か?

VAIO type Zはガジェット的な観点で見ると素晴らしいPCです。

type Zは「1.4kgのフルスペックノートPC」です。上のインタビューのように13インチクラスのノートPCが受け入れられるか。「12インチ、超低電圧CPU、1kg」のモバイルPCを使っている人が、300〜400gの重さと引き替えに広いディスプレイと速いCPUを選ぶのか、というのはガジェット好きとして非常に気になるところ。

その一方でVAIOには事業拡大も求められている。

「type Z」と「事業拡大」というのはどうも変な組み合わせのような気がするんですよね。

事業拡大のためには安いモデルの拡販が必須です。その一方で、type Zは理詰めで考えることですごさがわかるマニア向けのPCです。たぶん、本当に一部のマニアしか買いません。ソニーの技術力を示すモデルではあっても、安いモデルを売るためのブランドリーダーにはなり得ない。

VAIO Media Plusとか「すごく頑張ってるなぁ」と思うんですけど、type Zは「小さくて高性能なものを作れば売れる」というすごく古い考え方で作られたニッチな製品です。それでも、IT系のメディアなどではtype Zがすごく注目されている。

VAIOという事業としては、これでいいんですかね?