iPhoneマンセー、な記事を読んでいると「それ、ケータイで出来なかったっけ?」と思うことがある。
確かにiPhoneでないと出来ないこともあって、そのギリギリのラインでケータイに満足できなかった、という人が騒いでるのはわかるのだが、そういう人たちがすごく喜んでいるのは大抵「ケータイでも出来ること」のような気がする。この違和感を、負けてる感を感じさせない文章術で説明してくれる人がいないのは、ちょっと寂しい。
僕の場合、i-modeブラウザとiアプリでナビゲーションや交通情報、天気などを利用し、通常のWebはiBisBrowser(iアプリのフルブラウザ)で見る。これはiPhoneにおける専用アプリとSafariの関係と一緒である。
i-modeブラウザとiアプリは携帯電話に特化されており、長年使い続けたサイトとアプリケーションは日々の生活と密に連携している。電車に乗るときには乗り換え君(iアプリ)と乗り換え案内NEXT、バスに乗るときにはPDFや画面メモ機能でローカルに保存した時刻表をチェックする。はじめて降り立った場所では地図アプリを使う。メールを見たければケータイウェブリを起動する。
端末はFOMAのN903i。480×480ドットの解像度のiBisBrowserのレンダリングとスクロールは高速だ。操作の面でも、ニューロポインターによる快適なブラウジングが実現されている。
出来ることは、実際にはそれほど変わらないのだ。
iPhoneとケータイの違いは、MacとWindowsの関係に近い。Macを買ったけど、個人で使うなら次はWindowsでもいいかな、と思ってる最近の僕にとって、iPhoneがそれほど魅力的なものではなくなってきていることは確かだ。