29800円でフルHDディスプレイ、という時代

液晶パネルの製造コストは、解像度の影響はそれほどなくて、基本的には面積で決まるのだそうです。ただし、販売価格には「どれくらい需要があるか」が影響してくるため、妙に高い解像度の高いパネルや、流行ってないサイズのパネルは高くなる、という仕組みらしい。

PC向け液晶でHD動画を楽しもうとする場合、24インチ1920×1200ドットの液晶を買って上下を一部黒い状態にして使うのが一般的でした。しかし、PC向けのワイド液晶は16:9ではなく、少し縦に長い16:10の比率が基本。そのため、ドットバイドットやアスペクト比保持モードがなく、縦に伸びてしまうモデルも多かった。

それを問題だと思ったのか、フルHDというブランド力が大きいのか、パネル解像度をフルHDにし、22インチにサイズダウンしたパネルの大量生産が始まったようです。

22インチというとWSXGA+(1680×1050ドット)が一般的でしたが、ユーザーからするとWSXGA+よりもフルHDの方が魅力的なのは明らか。22インチSXGA+パネルの生産はこれから急激に減り、22インチでフルHDに移行するのかもしれません。

そんな22インチフルHDディスプレイの値段は、面積が狭い分安く、既に販売が始まっているBenQの廉価モデルはスタート時で29800円。当然初回出荷分はすぐに売り切れたらしい。

同時に24インチ1920×1200ドット液晶の値段も下がっており、34000円を切るようなってきました。個人的には、24インチの方がいいと思うけど、29800円のインパクトはでかい。

あと半年から1年たつと22インチフルHD液晶の価格はセール時の最安で25000円くらいになるんでしょうねぇ。