久しぶりにプリンタで印刷しようとしたら、ヘッドが詰まってて一部の色が出ない。何度クリーニングをかけても無駄。これまで使っていたのはキヤノンのPIXUS 560iという、2003年に発売された機種。学生時代に大学生協で安売りしていたのを買ったもの。もう6年くらい使っていたので、さすがに寿命だと諦め、プリンタの選定を開始。
日本において、プリンタは９月に発売され、年末にかけての年賀状シーズンが商戦期となります。年賀状シーズンが終わると一気に値下げされ、春以降にはかなり格安（場合によっては半額近くになる）に購入できます…というのを知ったのは壊れたことに気づいたあとだったので、既に旧型の在庫がほとんどなくなっている状態でした。
…。
とりあえず決めていたのは、「紙を入れっぱなしにできる前面給紙タイプが良い」ということ、無線LANを内蔵していること、でした。今となっては複合機では一般的な機能ですが、一応説明を。
「前面給紙」というのは、前から紙を入れる方式のことです。昔のプリンタは背面に紙を入れるところがあって、そこに紙を入れっぱなしにしておくことで埃が本体内に入るのが故障の原因として大きかったようです。前面給紙の場合、埃が入らないようにしつつ、紙を入れっぱなしにできます。ただ、キヤノンの場合、前面給紙なのは普通紙のみで、写真用紙は背面の給紙トレイを使うようです。
無線LANが内蔵されていれば、電源さえ確保できれば置く場所は自由になります。PC机の上にプリンタを置いておく必要もないし、複数台のPCからの共有も簡単です。
その他、両面印刷、CD/DVDラベル印刷などについては、なくても良い、ということにしました
…。
で、いろいろ調べた結果、hpの旧機種HP Photosmart Plus B209A( http://h50146.www5.hp.com/products/printers/inkjet/aio/b209a/ )をネット通販で購入、ということになりました。
買った理由は以下の通り。
- 必要な機能が揃ってる中で一番本体価格が安かった
買ったのは旧機種の「売れ残り」なのですが、購入価格は送料込み8000円です。春くらいだと7000円以下で売っていたようです。この値段で普通紙と写真用紙の両方を入れっぱなしにできる２段の前面給紙トレイ、スキャナ、無線LANが内蔵された複合機なのです。プリンタは「世界一高い液体であるインク」を売って儲けるビジネスなのですが、さすがに安い。その代わり、かどうかはわかりませんが、キヤノン・エプソン向けには普通ある互換インクはほぼ皆無。あまり印刷しない人向けの機種。
印刷しまくる人は、互換インク用と純正インク用のプリンタを別に用意したりするそうですが、僕はたまーにしか印刷しないし、通常の印刷での印刷コストは他社と同等らしいので、純正インクで普通に使ってもいいかな、と。
- プリンタエンジンはキヤノン製
実は、ずーっとキヤノンだったのでキヤノンが第一候補でした。調べてみると、現行のhpのプリンタエンジンはキヤノン製。ただ、今のキヤノンのプリンタは文字印刷の顔料の黒と写真印刷の染料の黒の両方を搭載した「W黒」が標準なのに対し、購入したB209aの場合は顔料黒インクのみで写真印刷時の黒はカラーインクの混合で表現する古いタイプ。ここは、写真印刷はカメラ量販店に置いてあるプリントマシンに任せる、ということにしました。
インクはキヤノンの製品との互換性はありませんが、買ってみると確かにインクやヘッド部分の形状などで一目でキヤノン製だとわかりました。あと、インクのキャップとか、ヘッド固定のレバーとかのデザインは完全に一緒。
…。
はじめての複合機なので、きっと他のメーカーも一緒か、もっとすごいのかもしれませんが、複合機って便利ですね。
スキャナの機能を使った自動ヘッド位置調整、MacとUSB接続することでMacの現在の無線LAN設定をコピーするなどのセットアップを簡単にするアイデア、無線LAN内蔵なので電源さえ確保できれば置く場所はどこでもいい、などの点には単純に感心。一方、動作音の軽さ、ACアダプタなどには安っぽさがありますが、実際安いのでこんなもんでしょう。
使い方としては、基本的には電源入れっぱなしで放置しています。勝手に省電力モードに入ってくれるようですし、電源を入れると長いクリーニングモードに入るので、おそらく電源を入れっぱなしで使うことが想定されていると思います。
置き場所も、無線LANなのでネットワークケーブルを引き回してない物置部屋に配置。利用するPC側でユーティリティを起動すると勝手に起きてくれ、Mac/Windowsともに有線で繋いでいるのと変わらない使い勝手で使えます。
…。
耐久性などはしばらく使ってみないとわかりませんが、今のところ買って満足な感じです。
