SSD+HDD構成のMacBook ProからRetina MacBook Proへの環境移行(自分用メモ)

購入レポートの続き…ですがこっちは自分用のメモ。自分の環境依存の話ばっかりです。

これまでMacBook Pro 15" MC371J/A(mid 2010)に秋葉館で売ってるMacbayというアダプタを使い、光学ドライブを外して128GB SSD+640GB HDDという構成で使っていました。

主に使っているアプリは以下のような感じ。ほとんどMac使ってる意味ないようなアプリばかり使っています。

SSD+HDD構成で、システム系はSSDに載せ、入らないデータを640GB HDDに置き、シンボリックリンクを貼って使っていました。シンボリックリンクを貼っていたのは、ユーザフォルダ以下の下記のフォルダ。

  • ~/Music 以下の音楽データ保存フォルダ
  • ~/Pictures 以下の写真(およびデジカメで撮影した動画の)データ保存フォルダ
  • ~/Movies 以下の動画データ保存フォルダ
  • ~/Documents 以下の文書データ保存フォルダ
  • ~/mail フォルダ(これは独自に作成したThunderbird保存用フォルダ)
  • ~/Library/Application Support/MobileSync/Backup (iOSバイスのバックアップを保存するフォルダ)

さらに、1.5TBの外付けUSB HDDを用意し、SSD+HDDの両方をTimeMachineバックアップをするようにしていました。これは、「TimeMachineではシンボリックリンクの先はバックアップしてくれない」ためです。2台構成にしてシンボリックリンクを使う場合、2台目もちゃんとバックアップ対象にしておきましょう。これ、割と恐ろしいことなので覚えておいた方が良いと思います。

今回のRetina MacBook ProではSSDが512GBあるモデルを購入したので、データ量のでかい写真・動画フォルダ以外は全部本体のSSDに入れてしまい、写真は外付けのポータブルHDDに置く方針にしました。

システム移行アシスタントと内蔵ディスクへのデータのコピー

システム移行アシスタントは、まず古いMacBook Proで最新のTimeMachineバックアップを作成し、そのTimeMachineバックアップ用のHDDをUSB 3.0のケースに入れ、Retina MacBook Proに接続して実行しました。

このとき、元のMacBook ProSSDのデータを全部コピーするように設定しました。これで、シンボリックリンク情報も含めて、古いMacBook ProSSDの内容がRetina MacBook Proの内蔵HDDに移行します。

ちなみに、この作業が完了したあと、古いMacBook Pro上のHDDをそのままネットワーク上でマウントし、MacOS X的にはマウントポイントが一緒( /Volume 以下にボリューム名でマウントされる)になると、シンボリックリンクが動いたりします。僕はこの状態で、一応シンボリックリンクを削除しました。シンボリックリンクの削除と間違えて、マウント先のデータを消してしまわないようご注意下さい。

その後、Retina MacBook Pro上に(写真・動画以外の)シンボリックリンクにしていたフォルダを順に作成し、元のMacBook Proからデータをコピーします。

USB HDDの接続と写真・動画データのコピー

写真・動画データはUSB 3.0のポータブルHDDを新たに購入し、そこにコピーをします。日立製のUSB 3.0 1TBポータブルHDDがたまたま当時安く購入できたので、これを使いました。

ディスクユーティリティでいつも通りにフォーマットし、適当にフォルダを掘り、写真データをコピーし、一応シンボリックリンクを貼っておきます。データのコピーは前のMacにUSBで繋いでコピーした方が速かったです。

写真管理にはGoogle Picasaを使っているのですが、最初に買った白MacBookから移行し続けてきたデータベースファイルが結構おかしくなっていたので、今回は古いデータベースファイルを削除し、新しく作り直すことにしました。

なお、Picasaのフォルダマネージャーにはシンボリックリンクのフォルダは出てきません。無理矢理設定ファイルにエディタで書くとシンボリックリンクのフォルダを監視してくれたりもするのですが(前まではそうしていた)、今回はそうはせず、USB HDDの実パスを常時監視設定で登録しました。

しばらく使っていて気付いたのですが、PicasaはちゃんとポータブルHDDであることを認識して、Picasa起動中にUSB HDDをアンマウントしてもデータベース的にはサムネイルなどを残しておいてくれるため、USB HDDを付けたり外したりする運用をしても問題ないです。これは少し不安だったところなので、無事問題なく動いてくれて一安心

iTunesとAppStore、iOSバイスの移行

iTunesとAppStoreについては、ライブラリデータは前のMacBook Proからそのまま移行ですが、マシンが異なりますのでAppleIDの認証は別途必要になります。再セットアップその他で登録できるMacの5台の制限を使いきっていたので、今回は登録マシン情報をリセット(1年に1回だけ出来る)して認証を通しました。

認証が通った後は、物理的にiOSバイスをUSBで接続するだけで、特に何のトラブルもなくRetina MacBook Proに同期対象のPCを移行できました。

AppStoreについても普通にAppleIDを入れて認証を通し、問題なくアプリをアップデートできました。

Eye-Fi環境(カード、iOS/Androidアプリ)の移行

システム移行アシスタントで基本的な設定はコピーされたのですが、Eye-FiカードはRetina MacBook Proに挿し直してEye-Fi Centerで再設定、iOSAndroidバイスではデバイスのアプリ側で一回サインアウト、再度サインインして再設定が必要になりました。

カード側はともかく、iOSAndroidではMacではなくiOS/Androidバイス側でサインアウト→サインインしての再設定が必要、というのがツボですね。

Mountain Lionへのアップデート

Retina MacBook ProはMountain Lionの無償アップグレード対象機種ですが、僕は7月半ばに購入したのでLionがプリインストールされていました。Webで調べたとおりの場所から無償アップデート登録をし、少しトラブりましたがなんとかコードが発行され、AppStoreでコードを入力してインストールして完了。

この無償アップデート用のコード、1つのAppleIDに対して適用されるので、同じAppleIDで登録している別のMac(最大5台)がある場合、そのMacも無償でアップデートできます。ちなみに、新しいMacを買うと、iPhotoiMovieの最新版も購入したことになるので、古いMacも最新のiPhotoiMovieにアップデートできるようになります。

まとめ

ちゃんとメモっていたとは言い切れず、だーっと書き出してみたのですが、割と面倒そうに見えますね。その他、ファイルの権限がおかしくなってFinderから直したり、なんてこともありました。

長年のMacユーザが「OSのアップデート時は環境を再構築する」なんて言ってる気持ちもわからなくはないですが、それじゃあMac使う意味ないじゃん、と個人的には思うので、トラブルシュートも含めて、ちょっと頑張ってみました。トラブルもいくつかあったんですが、移行作業が終われば前の環境を本当にそのまま引き継げる。これはMacの最大の利点だと思うのですよ。

で、使わなくなったmid 2010 MacBook Proをどうしたか、というのは、また次の話ということで。