Apple EarPod雑感

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iPhone5といえば、付属する純正イヤホンがこれまでのフォスター電機製(のはず)のインナーイヤー型イヤホンからEarPodと呼ばれる新型に変わりました。イヤホン好きとしては、値段や作りからあまり期待していなかったんですが、せっかく買ったので試しに聴いてみましたよ。

まず、前提の話として、ここ10年の間にイヤホンの主流はインナーイヤー型からカナル型に変わったことがあります。その理由は、主に遮音性の高さです。音質はそれほど良くなかったのですが、少しずつ改善されていき、その課程で高級機の市場も開拓されていきました。一方で、インナーイヤー型は値段に関係なく音は良いものがあったのですが、遮音性が低く電車の中では騒音が混ざってしまうことと、耳の形状によって耳への固定具合が変わってしまうため、音に対する印象も人によって大きく変わります。

で、EarPodはカナル型でもない、インナーイヤー型でもない、世界で一番販売数の多いイヤホンの後継機、なわけですが、基本的にはインナーイヤーの改良型、という位置付けだと思います。カナル型にあるイヤーピースがないので、すぐ動いてしまうし、それで音も大きく変わってしまいます。で、僕の耳には合いませんでした。耳の穴が小さい人向けのようです。

音は、耳に突っ込んで聴こうとすると低音が若干強め、突っ込まないようにすると悪くないバランスになる、という感じ。程々のカナル型イヤホンの音に慣れている人からすると、ある程度クリアでちゃんと低音も出るので、良い音、に聞こえると思います。

でも、低価格インナーイヤー型の名機と呼ばれるSONY MDR-E931ゼンハイザーMX500と比べると(どっちももう生産されてないけどね)、音質的にそれほど優れているとは思えないんですよねぇ。

そんなわけで、僕はすぐに箱に戻したのでした。終わり。