au iPhone4Sからau iPhone5に機種変更して2週間。

auiPhone4SからauiPhone5に機種変更して2週間経ちました。au iPhone4Sでは機種変更までずっとiOS5を使っていたので、機種変更と同時にiOS6へアップデートした形になります。購入直後のファーストインプレッションは書きましたので、今回は少し使ったあとの感想を書いてみます。

iOS6について

まず、地図については標準の地図アプリがいまいちなのは間違いなく、MapFanやMyMap+、Google Mapのショートカットなどを併用していますが、いまだ慣れず。MusicアプリのUIについても、カラーリングなどは前の方が良かったかなぁ、と思ったり。

一方、設定メニューの並びが変わり、設定を開いて1段目の上部に無線LANBluetoothテザリングの設定が並んだのは、iOS6での地味な改善点と言えます。Androidのようにドロワーやホーム画面にON/OFFスイッチがある方が良いのですが、ON/OFF以上のことをしたくなることも多いので、これはこれでアリですね。

ディスプレイ

縦長になりました。最初は長くなっても問題なく使えるかと思ってましたが、持ち方によっては、左上の「戻る」とホームボタンの間の指の移動が結構辛くなることがあるのは確か。一方で、コンテンツ表示領域が広がったのは素直に嬉しい。

ただし、メジャーなアプリでも縦長の画面に対応してないアプリは多いようです。おそらく、リリースしている会社のスケジュール上の都合だと思うのですが、常用していたTwitterクライアントのSOICHA、YouTubeアプリやMapFanが非対応なのは残念。TwitterクライアントはJanetterのiPhone版に変えてしまいました。Evernoteも今週やっと更新されましたが、その前はエディタで改行されない不具合があって常用できるものではありませんでした。縦長画面に対応したアプリでも、表示がおかしくなるアプリもあったり、アプリ開発者の苦労が見えてきます。

テザリング

既に書いているとおり、Nexus7やGalaxy Nexusを接続相手としてBluetoothテザリングは活用しています。バッテリ節約にも繋がるので、今後も活用していくことになるでしょう。

重さ

重量について、iPhoneに対するこれまでの印象は「重い」というものだったと思いますが、iPhone5は劇的に軽くなりました。ちょうど、ハイエンドのAndroidスマホがデカく、重くなってきたタイミングなので、軽い、という印象は強くあります。

バッテリ

バッテリについては、使えば使った分だけ減りますし、バッテリ容量もあまり多くありませんので、ガンガン使ったときの持ちはあまり良くありません。ただし、無線LANを使わない時にちゃんとオフにする習慣をつけることにより、使ってないけどバッテリがどんどん減っていく、ということは避けることができます。また、Bluetoothテザリングで、ブラウジングの重い処理はバッテリをしこたま積んだタブレットに任せる、というのはアリかもしれません。

まとめると、バッテリについては4Sからそれほど良くなった印象はない一方、悪くなった感じもしません。

auの通信回線の品質

先週の金曜日、急に平日の生活範囲のかなりところがLTEになりまして、快適になりました。ただ、auも最近はパケットが詰まることが増えてきた印象はあります。じゃあソフトバンクに戻りたいかと言えば、当然Noなのですが。

性能

クアッドコア化と同時にGPUの強化が行われたSnapdragon S4 ProやNexus10に搭載されているExynos5はしっかり触ったことがないので、最新端末同士での比較はできないのですが、独自実装のARMv7アーキテクチャCPUコアと、3コアのPowerVRを搭載したA6の高性能さは素晴らしく、快適さで新たな次元に達した、という印象すら受けます。

とりあえず、現在販売されているデュアルコアのSnapdragon S4よりは確実に高性能ですし、Tegra3やOMAP4などの半年から1年前のSoCのAndroid端末の動作速度にはストレスすら感じるようになります。今のところ、Snapdragon S4 Proを搭載したスマートフォンは非常に大柄なものが多いので、このコンパクトなサイズに高性能が凝縮されていて素晴らしい、と言わざるを得ない。来年、S4 ProのGPUコアとデュアルコアCPUの組み合わせが出てくれば、良いバランスとなるかもしれませんが、それまでは敵なし、かも。

まとめ

iOS6は進化よりも劣化した部分の方が大きいOSです。Androidの進化もあり、前よりもiPhoneを選ぶ理由は弱くなったような印象があります。

一方、OSのアドバンテージがなくなって実感するのは、iPhoneはOSが良く出来ていただけでなく、基本的には一番いいパーツを組み合わせて作られている、という事実です。特に、毎年確実に高性能になるSoCは自社設計ならではのもの、SoCメーカーの浮き沈みに左右される多くのAndroid端末メーカーとは一線を画します。Androidメーカーで一番好調なのが、SoCを自製し、なおかつ複数のSoCに対応できる開発リソースを持つSamsungですから、良いハードウェアを調達する力がそのままメーカーの力、さらにはシェアに直結していることは明らかと言えます。

で、そのSamsungはGalaxy S3がちょっと大柄過ぎて国内では思ったよりも売れてない印象なので、iPhone5が売れ続けるのは当然かなぁ、という感じ。SoC的には最高性能というわけにはいかないものの、良いバランスのXperia AX/VLが対抗馬になり得るか、ですかねぇ。

まあ、僕個人としてはiPhone5に満足してます。Androidをメインのスマホにするのはまだ先になりそうです。