基本的な考え方
僕がRetina MacBook Pro 15インチにしたあとも、妻はEarly 2008 MacBookを使っていました。
Mountain Lionもインストールできないし、購入直後に換装した500GBのHDDをそのまま使っていて、速度的にもかなり遅いし、ディスクも埋まりはじめていたので、僕が使っていたmid 2010 MacBook Pro 15インチに置き換えることにしました。
Retina MacBook Pro購入時点から、僕が使った「お古」を妻用のPCにする予定だったのですが、今妻が使っている環境をいかに壊さず、SSDの高速なディスクIOを生かした構成にできるか、さらにWindowsとのデュアルブートも可能にするか、結構悩んでいたんですが、結局下記のような構成にしました。
SSDはMacBook ProとWindows 7のデュアルブートなんですが、Windows 7に多めにディスクを割り当ててあって、MacBook Proには100GB弱しか割り当ててありません。以前は容量の大きな動画や写真、音楽を中心にシンボリックリンクを作る方法を使ったんですが、下記のような問題があり、ホームディレクトリを全てHDDに移動してしまう方法を取ることにしました。
- /Users/(ユーザ名)/Library などの設定ファイル類を置く場所のディスク消費量も馬鹿にならない(メールデータなどもそのまま置かれてしまうため)
- シンボリックリンクだと「書類」「ミュージック」「ムービー」などの日本語のフォルダ名置換が有効にならない
2つめは慣れちゃえば割とどうにかなるところもあるんですが、生のディレクトリ名が出てきてしまうのはやっぱりわかりにくいので。
なお、妻はiTunesはほとんど使っていないため、この辺りはちゃんと移行作業はしていませんが、基本的には新しいMacを買ったときと同様の手順で移行できるはずです。
旧MacBookのTimeMachineバックアップを作成する
これはUSB HDDなどに普通にやれば良いです。
MacBook ProにTimeMachineを復元する
このMacBook Proですが、事前にMacOSとWindows7のデュアルブートにしてあり、これにHDDを足す形となりました。アプリなどはほとんどインストール済だったため、妻のアカウント関連の情報だけを書き戻す形に。
ただし、TimeMachineバックアップは起動するドライブ、つまり /Users/(ユーザ名) 以下にしか復元できません。写真などが大量にあるため、そのままではディスク容量が足りず、書き出せません。そこで、とりあえず写真や音楽、ドキュメントなどのフォルダは除外し、 /Users/(ユーザ名)/Library などのアプリ設定情報を中心に復元します。これらのデータはホームディレクトリの移動後、ネットワーク経由でコピーすることにします。
ホームディレクトリを移動する
基本的には、下記の手順に従ってやりました。dittoってコマンドを使うのと、最後にシンボリックリンクを付けておくのが肝。下記の方法だと元のホームディレクトリは削除してしまいますが、怖いのでとりあえず mv で違う名前にして残しておきました。
写真とか音楽とかドキュメント類とかをネットワーク経由でコピーする
古いMacBookのホームディレクトリを共有状態にして、音楽 /User/(ユーザ名)/Music 、写真 /User/(ユーザ名)/Pictures 、 動画 /User/(ユーザ名)/Movies 、 /User/(ユーザ名)/Document などの中身をFinderを使って新しいホームディレクトリ Volumes/(データ用のHDD名)/Users/(ユーザ名) 以下の同名ディレクトリにコピーします。
全部360GBくらいあったので、旧MacBook、MacBook Proともに有線LANケーブルを接続してコピー。3時間くらい外出している間に終わってました。
あとは妻に大丈夫そうか確認してもらって終了。「おー速い」と喜んでくれたので良かったです。Windows 7も入っているので僕も使えるし。