コンパクトデジカメ買い替え戦略〜その1 コンパクトデジカメが置かれた状況とiPhone5sのカメラ〜

現在、使用可能状態にあるデジカメは下記の3台。

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僕はS95、妻はHX5V、という感じだったのですが、最近は自分も妻もNEXを持ち歩くことが増えたので、これらのカメラを持ち出す機会はすごく減っています。一番使用頻度が高いのは、明るい場所なら画質も悪くなく、防水・耐衝撃でラフに扱えるTG-625です。

S95とHX5Vは既に発売から3年ほど経っているので、そろそろ買い替えたいところもあるのですが、今コンパクトデジカメを買い替える価値って何だろう?というのは今一度考え直したい。今回はそういう話。

今年購入したTG-625は、iPhoneユーザである自分にとっては1つの答えでした。つまり、iPhoneでは撮影できない、水濡れや汚れが発生するシチュエーションで撮影できるカメラ、です。
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2010年時点では、高倍率ズームと高画質コンパクトを1台ずつ購入したわけですが、今回はこのうちどちらか1台に絞ろうと思っています。

まず、高倍率ズームについて。
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iPhone単焦点レンズであることを考えると、「高倍率ズーム」というのは、確かにコンパクトデジカメが生き残る1つの答えかもしれません。しかし、世の中の高倍率ズーム機のうち、サイズが小さいモデルについて、画質面では割と見るに堪えないものが多いように感じています。

このエントリーの写真はわざとiPhone5sで撮影したのですが、画質や色の点で、携帯電話でこれだけ綺麗な写真が撮影できてしまったら、小ささを重視したコンデジが生き残る道はない、と言ってしまっていいレベルの画質です。塗り絵っぽさは低いし、縮小したときにはある程度の解像感がある。

実際、世の中のコンデジの中で、iPhoneと同じ画角で撮影して、iPhoneに勝てないカメラ、というのはかなり多いのではないでしょうか。iPhoneを毎年買い替えている人間としては、iPhone5およびiPhone5sのカメラは非常に良く出来ています。iPhone4Sの時はホワイトバランスに大きな問題がありましたが、iPhone5で改善され、一般的なデジカメと遜色がないものになりました。

高倍率ズーム機は、iPhoneで撮影できない状況に対応できるかもしれません。でも、iPhoneで撮影できる環境では、多くの高倍率ズーム機はおそらくiPhoneに撮影画像のぱっと見で負けます。そうなると、本当に500mm相当の望遠が必要か、というのが全てになってしまうわけで、厳しいよなぁ、と思うわけです。

次に、高画質コンパクトについて。高画質コンパクト、というのは僕の分類ですが、概ね1/1.8型以上のサイズのセンサを搭載したコンパクトデジカメ、と定義することにします。
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この分野については、ある程度の成功者がいます。ソニーのRXシリーズと、RICOHのGRシリーズです。その一方で、高画質コンパクトを復活させたPowershot Sシリーズについては、最近ちょっと元気がないように感じられますし、OLYMPUS XZシリーズやCOOLPIX Pシリーズなど、モデル末期で安売りされるモデルもあります。

基本的には、良いセンサと無理のない設計のレンズを組み合わせ、という、画質重視なんだから当然だろ、というところで高いレベルで維持しているモデルが売れている、と考えて良さそう。現行のPowershot Sシリーズはレンズ性能が物足りないですし、XZシリーズはセンサの評判がいまいちな印象。

個人的には全体的にもっさりした動きのものが多いのは、不満としてあります。電源を入れるとレンズがゆっくり繰り出してきて、撮影のテンポも良くない、画質重視だから我慢してね、という感じ。これは売れ筋のモデルだろうとあまり変わらない感じ。遅さを我慢して、画質重視で選ぶのが基本か。

高倍率ズームと高画質コンパクト以外の選択肢としては、ひたすら携帯性にこだわった機種、大きなレンズを搭載して画質にもある程度配慮した超高倍率ズームなどがありますが、自分の使い方では選択肢にちょっと入らないかなぁ、という感じ。ソニーのレンズスタイルカメラは気になりますが、NFC付きのAndroid機でないと実用的に使えないようなのでスルー。

で、買い替え候補を考えるのですが、今回は予算を「2万円」に決めました。つまるところ、安売りされてる中で、キラリと光るものがあるカメラを狙う、ということになります。

なんか、後ろ向きな買い物になる予感ですが、続きます。続きはちょっと先かもしれないけど。