Olympus PEN Lite E-PL5 ダブルズームキット購入〜その2 いつもの場所で試写しましょう〜

その昔、TVK制作で関東のU局で放送されていた「新車情報」という番組には、その日取り上げる自動車の走りを確かめるための「いつもの山坂道」ってのが登場していましたが、自分にとって、カメラやレンズを買うと写りなどを確認するために必ず来るのがここです。
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東京国際フォーラムのガラス棟。改修工事もやっと終わりました。上の写真はISO3200ですが、ノイズはうまく抑えられているものの、ダイナミックレンジは結構落ちてます。

これがISO1600になるとノイズ感はそれほど変わらないものの、ダイナミックレンジは一気に改善される感じ。ISO1600からISO3200くらいが常用感度の限界になるでしょうか。
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高感度について、ざっくりとNEX-5RNEX-6の世代のEマウント機とほぼ同じ感じで使えるイメージです。NEX-6の1600万画素センサーはそもそも像面位相差センサーが付いていて高感度の面で不利な上、設計のベースも古い、ということなのかもしれません。なお、APS-CのEマウントはα6000になると少し改善される模様。

E-PL5のボディの手ブレ補正は上位機のOM-Dシリーズなどとは異なりに2軸補正であるため、カタログスペック上の効きは「3段分」とまあまあ。SEL1855やSELP1650よりも少し効きが良い、という程度。正直な感想を言えば、もう少し頑張って欲しいところですが、上位機種のE-M5にすれば「5段分」効くとのこと。廉価機種である以上、仕方がありません。

さて、ここまでは標準ズームレンズM.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 II Rによるもの。画質はサイズを考えると良く、絞り開放での画質はEマウントのキット標準ズームレンズ(SEL1855およびSELP1650)よりずっと良いと思います。ただ、広角側だと歪みが少し気になります。Eマウントのように強い歪み補正はかけてくれないようです。

さて、自分としてはメインの望遠ズームレンズM.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0-5.6 Rに行きましょう。
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コンパクトなサイズも考慮すると、写りは素晴らしく良いです。

気になった点を挙げていくと、まず、ボディ内手ブレ補正のため、液晶ディスプレイに映った像は揺れます。レンズ内手ブレ補正のファインダー像がピタッと止まる感じとは大きく異なり、望遠側のフレーミングはちょっとやりにくい。また、暗いところでのAF性能はやっぱりいまいちで、シチュエーションによってはかなり迷う印象も受けました。フードが付いていないこともあるのでしょうが、標準ズームでは逆光でゴーストが出やすい感じ。

「気になるところ」はいくつかありますが、望遠ズームの画質は想像していたよりもずっと良く、標準ズームも必要充分な画質を備えており、システムとしてのサイズと画質のバランス、という観点での満足度は高いです。

次回はNEX-6とSEL1670Zとの比較を試みます。