FOSTEX HP-A4購入〜その2 外観と機能面〜

FOSTEX HP-A4の2回目。今回は外観と機能面を見ていきましょう。

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まずは正面から。

左に標準サイズのヘッドフォン出力。ミニへの変換プラグは付属していないので、イヤホンを使っている人は別途用意しましょう。スイッチ類は、左から、入力切り替え(INPUT SEL)、デジタルフィルター設定(FILTER)、出力ゲイン切り替え(GAIN)、出力先切り替え(OUTPUT SEL)の順。一番右がボリュームです。

出力ゲイン切り替えについては、LO(Low)の方が音の評判が良いようです。手持ちのER-4SではLOで充分な出力が得られます。

デジタルフィルター設定は、音に変化がある、とのことですが、ほとんど差がわからないです。

次に背面。左から、アナログライン出力、光デジタル入力、光デジタル出力、USB入力、ファームウェアアップデート用のmicroSDカードスロット、となっています。
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コネクタが平行に取りつけられてないのは、見た目の問題ではありますが、ちょっと気になります。

アナログライン出力は出力先切り替えスイッチ(前面一番右)でヘッドホン出力と切り替える形になります。また、このライン出力は可変出力で、ボリュームと連動して出力が変わるタイプです。

スイッチで出力を切り替えるのはミスがなくなって良いですね。両方同時に出力できるタイプだと、スピーカーの電源切り忘れてイヤホンで聴いてるのにスピーカーからも音が出てる、とか結構やりがちなので。

あと、可変出力なのは同社のパワードスピーカーであるPMシリーズとの組み合わせを考慮した結果でしょうか。高級なパワードスピーカーはボリュームが背面にあるものが多いので、出力側でボリュームを変えられた方が使い勝手が良い、という判断でしょうか。この辺りは、オーディオシステムとの接続考慮した他社との考え方の違いが表れているようにも感じます。

光デジタル入力とUSB入力は入力切り替えスイッチ(前面一番左)で切り替えます。光デジタル入力時も、PCにはサウンドデバイスとして認識されたままになります。また、このUSB入力は電源供給も兼ねています。可能ならば、USB-ACADP5のようなデバイスを使って電源を分離してあげた方が良さそうです。

サイドにはヘアライン加工されたアルミの板が付いています。
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この手のヘッドフォンアンプには、汎用のケースを加工した、というのが多いので、HP-A4のデザインはそれなりにオリジナリティがあって、悪くないと思います。高級感があるか、というと、値段なりですが。

最後は付属品。
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USBケーブルとインシュレータ。

ライン出力が可変出力であること、PCからのUSB出力を電源として使うこと、などの点を見ると、HP-A4はPCを中心としたデスクトップ音楽環境を構築することを想定した作りになっている、と言えるでしょう。大型のオーディオ機器に接続することを考えるとライン出力は固定出力であった方が良いですし、電源も独立したものの方が好まれますので。

次は音質評価を試みます(続く)。