アクティブスピーカーFOSTEX PM0.3購入〜その2 音について〜

順番がおかしい(本来は先に使い勝手とかインタフェースとかやるべき)気もしますが、次回は音質、って書いちゃったので音について。

なお、以下の感想を書くときの視聴環境として、DACとして同じFOSTEXのHP-A4と組み合わせています。PM0.3には2つの入力端子がありますが、RCAピンの方を使っています(ケーブルはそのものは付属品ではないですが高級品ではなく、安物です)。また、インシュレーター代わりに10円玉を片側に3枚ずつ、スピーカーの下に敷いています。インシュレーター相当のものは、PM0.3については置いた方が良いと思います。

このPM0.3、重さが片方1.4kg以上あります。これは、アンプが内蔵された右側のスピーカーだけでなく、アンプは内蔵されていないはずの左側のスピーカーも、ほとんど差がないものになっています。スペック表によると、右が1.49kg、左が1.44kgなので50g程の差。持ってみるとわかるのですが、サイズの割に重い。

まず、低音はあんまり出ません。ウーハーの口径が7.5cmしかないので、そこにしっかりとした低音を求めるのはそもそも間違っています。一方で、出せる範囲の低音、についていえば、ボワ付いた感じはなく、ある程度スピード感のある、固い感じの締まった音、という感じ。

中音、高音域については、DTMやDJのモニターとしての用途も想定されていることから、過度な煌びやかさのない音ではありますが、低音量でも解像感があまり落ちることなく聞こえるのは良いところ。

あんまり褒めてない印象を受けるかもしれませんが、とにかく、嘘やごまかしをあまり感じない音だなぁ、と思いました。

PCやポータブルオーディオ用のスピーカーというのは、ちゃんとしたオーディオとは別物として考える必要があるような気がしています。それは、多くの評判の良い製品において、そこに「うまく作られた」という印象を受けるからです(この「うまく作られた」感こそ、Bluetoothスピーカーがヘッドフォン系のイベントに展示されたときに、他のフルサイズのオーディオと比較しても圧倒的に「浮いた」印象を受ける理由のような気もしますが、それは別の話)。

でも、このPM0.3は、ちゃんとしたオーディオの世界の延長線上にある、という感じを受けます。

評判の良いブックシェルフスピーカーのようには当然鳴りません。アンプ内蔵のペア12000円に過度の期待はしてはいけませんが、スケールダウンした感じには鳴ってくれる、そんな印象はあります。結構すごいことなのだと思います。

次回は使い勝手など。