Nikon AF-S DX NIKKOR 16-80mm f/2.8-4E ED VR発表

Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA OSS(SEL1670Z)が発表される直前、APS-C Eマウントをメインにするのではなく、AF-S DX NIKKOR 16-85mm f/3.5-5.6G ED VRを買ってNikon FマウントのDXフォーマットをメインにしようと思っていた時期があったのですが、この16-85mmの後継となるレンズが発表に。

焦点距離は望遠側が5mm短くなりましたが、広角・望遠側ともに明るさは1段弱明るくなりました。旧型の評判も良く、鉄板のズームレンズでしたから、新型もDXフォーマットの中心的なズームレンズとなることでしょう。

望遠側が35mm換算で100mmを超えると、望遠の圧縮効果が出しやすくなり、撮影の自由度が高まる感じがして、このくらいの焦点域のズームレンズは好きです。

ただ、この辺りは完全に好みの範疇なんですよねぇ。望遠が35mm換算で100mmを超えるレンズは、どこのメーカーでもある程度画質とサイズのバランスを取った形にならざるを得ません。APS-Cマイクロフォーサーズの論争、みたいなものもありますが、結局はそのマウントを作ってるメーカーが、どの焦点域のズームレンズを中心に据えようとしているか、でマウント選びをスタートすることになるんじゃないか、と思ったりもします。

ソニーのEマウントは画質を重視したズームレンズとなると基本的にはSEL1670Zを購入することになります。自分は愛用していますが、周辺部の画質にはちょっとケチが付きがちなレンズでもあります。

マイクロフォーサーズの高級ラインの標準ズームはオリンパスパナソニックともに望遠側が100mm以下(オリンパスは24-80mm相当のF2.8、パナソニックは24-70mmのF2.8)。どちらも画質の評判が良いレンズです。

この2つの違いは考え方や趣味趣向の違いですから、基本的には相容れないものだと思うのですよねぇ。画質で言えば焦点距離が長い方にケチが付くし、使い勝手で言えば、望遠が短いのは使いにくいでしょう、となる。

もう投資しちゃった人の醜い争いならば、まあ、別に良いんですけど、購入を考える段階においては、ステップアップも考慮した上で、自分はどんなレンズをメインにしたいのか、どのくらいの予算までは許容できるのか、というのを良く考えないといけないのではないかと思います。

話がずれましたが、やっぱり、今DXフォーマットNikon Fマウント機の購入を検討するなら、このレンズを中心に据えることを考慮しないわけにはいかないと思います。沼に引き込むだけじゃなくて、そういう計画性も含めてアドバイスするような感じがあっても良いんじゃないかなぁ。