一昨年以来ですが、カメラを買い換えたので六義園に行ってきました。なんだかんだで3回も行っているのは、枝垂れ桜なので満開がソメイヨシノよりも少し早いから、というのが大きいのかもしれません。
この前少し桜の写真の講評動画を見たのですが、満開は見るためのもので、撮影するにはあまり適さないのだそうです。
満開のときには、既に花びらは汚れているので、クローズアップしての撮影が難しいから、とのこと。桜は好きだけど、桜の写真は苦手なのですが、その理由が少しわかったような気がします。
暗くなってきたので、桜の花びらのピンクを強調するように設定を変えて撮影していきます。
途中、少しベンチに座って休みながら、じっくりと見物。実際は人がたくさんいて、騒がしいのですが、それでも桜は美しい。
僕は結局、桜を撮りにでかけているのではなくて、満開の桜を見にでかけていて、写真はそのついでなのである、ということに改めて気づきました。
満開なので、風が強く吹くと桜吹雪が舞い、見物客から歓声が上がったり。
メインの枝垂れ桜を満喫したあとは、園内を一周。夜間のために、行ける場所は限られますが、日本庭園もライトアップされます。
後半の目玉は「第二のしだれ桜」。
「これってしだれ桜なの?」って疑問に思ってしまう、立派な高さのしだれ桜です。
「六義園 桜」といったキーワードでイメージ検索すると、メインのしだれ桜を真正面から撮った写真が出てきて、それを撮れたらいいな、と当然思うわけですが、実際はずーっと人だらけで全然撮れません。
そして、桜の周りを歩きまわっていると、背景に余計なもの(背後ビルや手前の木など)が写り込まずに綺麗に撮れる場所は、ほぼ1か所に限定されることにも気づきます。
閉園ギリギリまでいれば人もいなくなって撮れなくもないようですが、閉園が近くなると警備員が「9時きっかりに門を閉めます」という意図を含んで見物客に帰宅を促すアナウンスをしていました。その言葉の裏に、閉園を時間を過ぎても人が前にいない桜を撮ろうとするカメラマンが残る、という姿を、なんとなく想像してしまいました。
自分ももう若者でもないので、そういった言葉に逆らってまで人がいない瞬間を撮ろうとは思えず、入った時には人が多くて撮れなかった門越しの桜を最後に撮って退出。