ギズモショップの「Industar-61 L/D 55mm f/2.8 for ミラーレス」でロシアレンズを試す〜その1 まずは紹介から〜

ギズモショップというオンラインストアが、ロシア製のマニュアルフォーカスレンズであるIndustar-61 L/D 55mm f/2.8のデッドストック品を再整備して販売しています。

ロシアレンズの歴史については、各自で適当にググって調べていただくとして、レンズ本体、非純正のレンズキャップ、レンズリアキャップ、ユーザの使用しているマウント向けのライカLマウントアダプタと、レンズの向きを調整するためのレンチが付属して送料・税込6980円。
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お安いので、試しに一本買ってみました。買いやすい値段のためかなり人気なようで、私の場合は一ヶ月半くらい待ちました。

デッドストック品ということで、いつ頃に製造されたのが届くのか、という点については、レンズに書いてあるシリアル番号の頭2文字が製造年なのですが、下のimpressの記事のものは1986年製。

僕のところに届いたのは1992年製でした。僕は3月の初旬に注文したので、古いのから順に出しているっぽいです。僕の時点でもうソビエト連邦が崩壊していますが、いつまで作っていたのでしょうか。

ちなみに、F2.8の明るさのIndustar-61にはもう1つ、L/Zという、ボケが星型になる特徴的なレンズがあるのですが、それとは別物。写りについては次回、作例とともに紹介します。

フィルタ径は40.5mmでAPS-CのEマウントのキットズームのSELP1650と同じ。DSC03320
レンズリアキャップは付属しているもののまま使っていますが、フロントキャップはちょっと安っぽかったので、以前SELP1650で使っていた保護フィルタとフロントレンズキャップを使っています

レンズ本体については、塗装や作り、マーキングなども含めて、金属製ではあるものの、仕上げが雑で、安っぽい感じが否めません。この辺り、ロシアレンズの中では最も後期のレンズですから、装飾性は考慮されなかった、ということなのでしょうか。
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操作系は、ほぼレンズの先に近い部分に絞り調節リング、レンズの根元にフォーカスリングがあります。当然マニュアルフォーカスです。絞りについては、マーキングされた絞り値で止まるようになっていますが、マーキングの位置に対して少しずれた位置で止まるのが気になる。整備済デッドストックということもあってか、フォーカスリングについては概ねスムーズに動きます。
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Eマウントへのマウントアダプタ付きのセットを購入したのですが、実は追加でm4/3用のマウントアダプタも購入しました。

E-PL5に付けるとこんな感じ。
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なお、マウントアダプタは別途購入したものなので、ギズモショップのm4/3用のマウントアダプタセットに付属しているものとは異なると思います。

L(L39)マウントとミラーレス機のマウントアダプタには、マウントによっては非常に安い(1000円しない)ものがあります。複数のマウントのボディを持っている方は、Amazonで安いアダプタがないマウントとセットで購入して、別途買い足すのが良さそうです。

試写編に続く。