青春18きっぷを使いきろう〜その5 アプトの道と碓氷峠鉄道文化むら〜

今年の夏は久しぶりに青春18きっぷを買ったので、結構いろいろ出かけました。しばらく間が空きましたがやっと最後の「5回目分」。まあ、ちゃんと最後までやらないとね。

信越本線の横川ー軽井沢間は、現役時代、旅行や高校の合宿などで何度か登り降りしたことがありますが、廃止になってからは一度も来たことがありませんでした。ただ、信越本線の「旧々線」を利用した遊歩道(ハイキングコース)である「アプトの道」と、横川駅にあった碓氷峠用の電気機関車の基地の跡を利用した「碓氷峠鉄道文化むら」は一度訪れたいと思っていました。

基本的には「アプトの道」がメインなのですが、鉄道の「峠の難所」を6kmも登り降りするのはツライので、「碓氷峠鉄道文化むら」のトロッコ列車を利用して、有名な「めがね橋」までの徒歩距離を短縮(なんと半分以下に!)することにしました。そのため、「アプトの道」の滞在時間は2-3時間となり、ちょっと物足りないところもありましたが、また来ればいいかな、と。

「アプトの道」は、期待通りに楽しいところでした。

まずはレンガ造りの廃トンネル。
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これはめがね橋の先、6号隧道内の明り取りと排煙抜きの穴です。道床に線路はありませんが、僕のような「ニワカ」な人には充分な雰囲気。

お次はレンガ造りの「めがね橋」
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撮影時にはNEX-5Rの水準器を見ながら、水平は取ったつもり。つまり、この橋の区間も勾配があって、登っているということですね。距離を半分に短縮しても結構つらいです。

さらに、キレイに整備されているんですが、「廃」になり、一度は蔑ろにされた存在であることを隠しきれてない。
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トンネルの右の下り坂、トンネルから出てきた線路の進路を完全に塞いでいるの、わかりますか?普通に考えると、トンネルの現役時代はこの道はなかったはず。その道のガードレールの古びれ具合も、この線路が廃止になってからの期間の長さを感じさせます。これも良い。

碓氷峠鉄道文化むら」は、たくさんの展示車両があって、その中に入れる(例えば荷物車とか、旧タイプの3段寝台とか)のが結構楽しいのですが、紹介しだすと長くなるので、機関車の検修庫内の展示から。
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右手側の「マスコン」のサビはおそらく展示車両になってからのものと思われますが、たくさんのボタンやスイッチ類と油汚れ感はたまりません。

検修庫内にはEF63が何両も止まっていて、当時使っていたであろう機械類も置いてあって、当時の雰囲気がちょっとだけ伝わってきました。天井の高い建物自体も魅力的。
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検修庫内には昭和61年3月3日改正時点でのどこかの駅の時刻表が飾られていました。写真を撮ったときは、横川駅か、もしかしたら現役当時もここに置かれていたのか?と思いましたが、下りの行き先に「横川」ってあって、上りの行き先には「高崎」がある。この間に特急が止まりそうな駅はなさそうなので不思議。どこの駅のなんだろう。

碓氷峠鉄道文化むらは子供を連れてもう一回来てみたいと思いました。
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このサイズの模型、運転体験ができるみたいなんですよね。

あと、「アプトの道」も、時間に追われてめがね橋付近まで往復したけど、三脚を持ってもっとゆっくり撮影したいかな。
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急いで通り抜けちゃったところも、味があってゆっくりしたかった。

ちなみに、自分と同じように「碓氷峠鉄道文化むら」のトロッコ列車を利用する場合、運行日が限られているので、必ず調べて行ってください。あと、「アプトの道」のトンネルの照明は午後6時には消灯されるらしいので、日が長い時期に行く場合には気をつけてください。

しかし、青春18きっぷを一人で使い切るのはつらいですね。。。