意識低めで写真を撮ることについて考えよう〜その3 「ゴール」について考える〜

SNSによって決定的瞬間を撮影した写真が光の速さで拡散される中、自分はどういう写真を撮ることを「ゴール」にすれば良いのでしょうか?何事もそうなのかもしれないですが、このような時代において写真を撮ることにおいて最も重要なことは「ゴール」の設定ではないでしょうか。

僕の個人的な「ゴール」に近い写真というのは例えばこういう写真です。 Night view from TOKYO SKYTREE

まあ、どうってことのないスカイツリーからの夜景写真なんですが。

この場合、僕にとって重要なことは、普通に家族と一緒に行った東京スカイツリーの展望台で、α6300+SEL1670Zの組み合わせで、三脚などを使わずに撮っている、ということ。

展望台に登ったのも子供が「登りたい」と言ったのがきっかけで、登るつもりはなかった(スカイツリータウンが目的だった)ので、レンズは標準ズーム1本だけ。三脚も持っていませんでした(登るとわかっていたとしても家族と一緒だと持って行きませんが)。

それで、可能な限りISO感度を下げ(といってもISO1600ですけど)、絞りも多少は絞り(SEL1670Zはちょっと絞るだけで結構マシになるので)、ガラス面や柱にうまいこと押し付けながら撮ったものを、Lightroomで現像したのが上の写真。細かいところは突っ込みどころはありますが、僕の中では充分な仕上がり。

まあ、この写真を撮るために少し一人で動き回らせてもらっているので、その点では家族、というか妻の協力に感謝、なわけですけど、「写真を撮るために出かけたわけではないシチュエーションで、できる範囲で考えて撮って、それを自分なりに満足する写真に仕上げる」こと。これは自分にとっての写真の「ゴール」です。

いわゆる「SNS受けする写真」については、批判も当然あるわけですが、そういった写真を実際に撮ってる方々の熱意には圧倒されるものがあります。とてもじゃないけど、そこまでの情熱を写真に注ぎ込むことは、僕の生活スタイルでは難しいです。だからこそ、これくらいで満足、というのが重要だと思います。

自分と同じように、深く写真に注力できない現実は、カメラを持つ多くの人も同様だと思います。

あなたは、「ゴール」をどこに設定しますか?