意識低めで写真を撮ることについて考えよう〜その4 三脚で最も重要なことは何か?〜

三脚の話をしましょう。

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1年くらい前から工場夜景の撮影をはじめました。

きっかけは職場が変わったことで、会社を早めに上がれば帰りに川崎地区の工場地帯に「寄り道」できるようになりました。工場地帯には多数の労働者がいて、その通勤には路線バスが多く使われていることもあり、自動車がなくてもアクセスは容易です。一度にたくさんまわるためには自動車があると便利ですが、定期的に行く前提で「一晩で1か所に行ければ良い」と考えればバス移動で問題ありません。

夜景撮影となると重要になってくるのが三脚。

10年近く前に買ったトラベル用三脚と卓上三脚しか持ってなかったのが、この1年で3つ増えたのですが、今回は最初に買い増しした三脚の話を。

購入のきっかけはものすごくいい加減で、紅葉の夜景を撮ろうとしたが三脚を持ってなかったために立ち寄った有楽町のビックカメラで安売りしていたのを「とりあえず」で購入。2000円くらいでした。

ネジを締めてもグラグラするし、強風になればカメラごと吹き飛ばされてしまうほどの軽さ(実際、強風のみなとみらいでこの三脚がカメラごと浮きました…)ですが、きちんとセットアップして、風が弱まるタイミングを待って、2秒タイマーで撮ればα6300+SEL1670Zを載せても夜景の長秒露光に使えます。

何より軽くて小さいので、とりあえずカバンに入れておくことができるのが最大の利点。夕方からのひとりのお出かけも、空とロケーションが良ければすぐにちょっとした夜景撮影に切り替えることができます。

どんなにいい三脚も、欲しいときに持っていなければ使えません。三脚を使う上で最も重要なのはとにかく「持ち出すこと」なのです。このショボい三脚は「どんな良い機材も、必要なときに持っていなければ意味がない」という現実を教えてくれるのです。

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でも、じきに忘れて、「こんなショボい三脚持って行っても仕方ないか」と思ってしまうのです。気をつけないと。

皆さんにオススメしたい「とりあえず鞄に入れておく三脚」ですが、この2000円の三脚だと頑張ってもAPS-Cミラーレスの標準ズームくらいなので、持っている機材によってはあまりおすすめできません。個人的には、1kg以下の範囲で、もう少しだけしっかりしたものを物色していて、ヨドバシでしか売ってないベルボンのSherpa Active 2ってのが気になっています。