JBL BAR STUDIO 2.0chホームシアターシステムでテレビの音をグレードアップ!

昨年末に買ったのですが、思ったよりも満足度が高いので改めて。 Untitled

オーディオには「音量的なスイートスポット」が必ずあります。大型のオーディオ機器になると、防音設備のない部屋ではその実力を発揮できない、ということもあるでしょう。また、大きな音で聴くのが好きな人もいれば、あまり大きな音は苦手、という人もいるでしょう。

オーディオ機器を買うときには、自分がどういう部屋で、どういうシチュエーションで使うか、というのが何よりも重要。

昨年テレビを買い替えてHDMI ARC(Audio Return Channel、テレビのHDMI入力から音声を逆方向にスピーカーに転送する規格)対応になって、音もそれほど良くなかったのでテレビ用のバータイプのスピーカーの購入を検討しだしたのですが、いくつか聞いてみると、本格的なホームシアターシステムの代替品として、映画の重低音を出すことを目的としたものが結構多いように感じました。

でも、自分が求めているものはそれじゃない。私も妻もいわゆる「重低音」といわれるタイプの音が苦手。求めていたのは、テレビの音を自然にアップグレードしてくれて、音楽を再生しても違和感のないもの。

量販店でいくつかの製品を視聴しつつも満足できずにいた中で、たまたまリニューアル前の蔦屋書店でデモされていたのがこのJBL BAR STUDIO。

BGM的に音楽が流されていたのですが、高音部にかすれた感じがなくしっかりと出ていて、中音も痩せた感じもなく、低音は自然さを壊さない程度に抑えられている。テレビ用だけど、音楽もそれなりに聴ける。日本のオーディオメーカーとはちょっと違う印象のチューニングが一発で気に入り、購入となりました。

買ってテレビの下に設置してみたらテレビのリモコンの受光部と被ってしまい、今度はリモコンが効かないと子供が文句を言い始めたので、壁掛け時にシアタースピーカーを宙吊りにする金具を米Amazon.comで注文し、こんな感じでテレビの上に設置してみました。 Untitled

音的には、宙吊りになってテレビ台と変に共鳴することがなくなったからか、低音の鳴り方もより自然になって(個人的には)満足度が上がりました。

使い勝手としては、HDMI ARC対応なのでテレビのリモコン操作と連動して電源が入り、ボリューム操作もテレビのリモコンからそのまま行えますので、家電に詳しくない家族も自然に使えるのは魅力。音質については先に書いたとおりですが、映画のサラウンド収録音声のバーチャルサラウンド再生はできないので、映画を迫力ある音で見たい、という用途には適さないでしょう。

また、より大型で高価格なシアターバースピーカーとは異なり、HDMIのスルー端子がありません。つまり、テレビとHDMI ARCで接続する場合にはテレビのHDMI ARC端子が専有され、テレビに接続可能な機器が1つ減ってしまうことになります。光デジタル接続だとテレビのリモコンで音量が制御できなくなりますし、イヤホン端子だと音質への影響が懸念されますので、このあたりも考慮が必要。

ちなみに、スピーカー付属のリモコンはこんな感じ。 Untitled

HDMI ARC接続で使っている限りは、音を自分の好みに設定を変更するとき以外は使わない(電源も音量もテレビと連動する)のですが、よくあるイケてないカードリモコンです。

機能面で値段なりなところはあるのですが、一般的な内蔵スピーカーがプアな液晶テレビを使っていて、普段使いでの音をグレードアップしたい、という目的ならば強くオススメできる機種だと思います。Amazonのランキングでも一位になっていますが、納得の出来です。

ちなみに、2つ目のAmazonリンクの右側はスピーカーをTVの上に固定するために使っている金具はこんなのです。自分で探して買ったときはもっと高いのしかなくて米Amazon.comから買ったんですけど、この値段なら買っても良かったなぁ。。。