さらに今さらですがiPad Proの話

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10月30日は発表され、11月7日に発売となった iPad Pro / MacBook Air / Mac mini の話、前回はMacだったので今回は iPad Pro編。

とりあえず、見た目の観点では物欲をそそりますね。

iPadは初代からずっとデザイン的には大きなアップデートがない端末でした。iPad Airが出たときに左右のベゼルこそ細くなりましたが、ホームボタンの位置や側面のデザイン的な処理などは大きく変化してきませんでした。

それが今回は背面や側面の見た目が変わり、ホームボタンも削除されて端末の上下左右の概念も曖昧なものになりました。キーボードやApple Pencil2もこれまでのユーザの不満点を確実に解消するものです。外部接続端子がLightning端子がUSB-C端子になり、PC的な使い方に対してよりフレンドリーになったのも、新しい使い方ができるのではないか、というちょっとした期待を持たせてくれます。

「使い方」で考えてみれば、現実にはiPad Proの機能に合わせて、色々と作業のワークフローに制限がかかることは間違いありません。

大企業においてはOfficeの互換性やInternet ExplorerなどWindowsのレガシーな資産に依存したシステム・仕組みが導入の障害になるでしょうし、今回の「売り」であるクリエーター向けのマルチメディア系の処理についても大量のデータを扱ったりする場合にはファイル管理の面で不安が残ります。

でも、うまいことクラウドのシステムだけでワークフローが組まれているとか、1つの仕事で使うデータサイズがiPad Proのストレージサイズの範囲に収まっていて、創作・編集作業をした上で少量の作品を納品するスタイルだとか、そういったユーザならばモバイルをメインとした作業環境として、iPad Proを導入することが出来るかもしれません。

そういった妄想が膨らむ、というだけでも、iPad Proには停滞気味のタブレット市場においては大きな意味があるのではないかと思います。テキストなどの作業をするなら11インチでいいけど、写真を編集したいならやっぱり12.9インチくらいないとツライかなぁ、とか。

自分の場合、iPad 6th generationを春に購入し、その後もMacBook ProiPhone XS Maxと結構Apple製品を購入しているので、予算的にはさらにiPad Proを購入する気はないのですが、iPad 6th generationでどこまで出来るか試してみることで、iPad Proの利用シーンの「シミュレーション」をするのも良いかも、と思ったりしています。