NTTドコモ iPhone 5s スペースグレイ 32GB購入〜その3 10日間使ってみて〜

とりあえず、買ってから10日間くらい使いました。ざっくりとした感想を書いて「購入レビュー」を終わりにしたいと思います。
image
上の画像は今のiPhoneのロック画面です。数日前にNEX-6+SEL1670Zで撮影した日本橋中央柱にある「麒麟」です。割とお気に入り。

Touch ID

もうとにかくTouch IDでパスコード入力とロック解除できるのが便利。まあ、5まではパスコード使ってなかったんですけど、画面が消えた状態からホームボタンにタッチしてそのまま指を置いておくだけでホーム画面に戻るので、ホームボタンを押してドラッグでロックを外す、というパスコード使ってない状態と比較しても手数が1個減るのです。

しかも、画面が付いてない状態でも指がホームボタンに触れていればバックグラウンドで指紋認証処理は走ってるっぽいので、ホームボタンに指をかけたままiPhone5sを取り出して、ホームボタンを押すとすぐホーム画面に戻ってくれたりします。

ただ、何回かTouch IDでの認証に失敗するとパスコード入力を求められるのはちょっと面倒。たまたま持ち方が悪かったり、登録時のやり方が悪かったりすると特定の指で認識が甘かったり、みたいなことが発生します。

通信速度

auからドコモに変わりました。auではiPhone5だったので、LTEでは2GHz帯しか使えていませんでした。主に休日中心ですが、都心にいるとauよりも通信が遅くなる割合が高いような気がします。まあ、どこのキャリアでも詰まるときは詰まるし、ネットワーク的に大きな切れ目だと通信途切れちゃうものなので、こんなもんなんじゃないでしょうか?

普段はあんまり派手に通信しないので、特に不満はないです。エリアとかも、まあ、あんまり変わらないですね。

キャリアメール

現在iPhoneで使えるドコモのキャリアメールであるspモードメールは、メッセージアプリではなくメールアプリで送受信を行います。しかも指定時間ごとにメールを取りに行く、ポーリングです。とりあえずGUI的にメッセージアプリが好きだったので寂しいところ。ポーリングである点に付いては、受信トレイ画面で下方向にドラッグすることでその場で取りに行くことができるので、携帯メールのように短時間でやりとりしたいときはドラッグで手動更新すればなんとかなります。

apモードメールの次バージョンとなるドコモメールは最終的にIMAP対応、となるそうなので、結局ドコモのiPhoneではメッセージアプリを使ったキャリアメールのやりとりはできない、という結論に落ち着きそう。まあ、IMAP対応になるなら、それはそれで良いですけど。

端末の性能

メモリの容量が増えてないので、すごい重い不安定なアプリが安定して動くようになったり、みたいなことは残念ながらありません。重い処理での引っかかりは減ります。通常時の動作速度はあんまり変わりません。4から4S、4Sから5の時のような劇的な変化はなくて、スマートフォンの性能向上が通常時の体感速度にほとんど影響しない時代になってしまったことを実感します。

カメラの性能

ご飯撮影カメラとしての画質は5と比較して着実に良くなってますね。室内で食べ物を撮影したときの解像感は着実に上がっていて、センサを大きくした効果は出ている印象。

新機能であるスローモーションビデオは、記録上は120fpsで通常速度の動画として記録され、これをiPhoneの写真アプリの機能で範囲指定して低速度再生する、という仕組みです。そのため、そのままPCに取り込むと、スローモーション再生するのは困難になります。下記によると低解像度変換してメールに書き出すか、SNSや動画共有サービスにアップロードするしかない模様。

まとめ

個人的には、普段持ち歩く携帯電話が1台にまとめられてすごいラクになった。これが一番です。キャリアメールはあまり使い勝手が良くありませんが、実用上はそれほど困りませんし、遅いと文句の多いドコモの通信速度についても個人的には問題になっていません。

端末そのものについては、Touch ID超便利、と言ってはみたものの、それくらいで、あとはスマートフォンの性能面での進化が割と行き着くところまで行ってる現状を思い知らされた感じです。できることはAndroidiPhoneもそれほど変わらないし、性能も差はなくなった。だからこそ、みんな使ってるという安心感から、ハイエンドのスマートフォンしか販売されない日本ではiPhoneへの一極集中が起きてしまうんだと思います。

逆に、海外でAndroidのシェアが伸びているのは所得その他の理由でiPhoneが高くて買えない層がたくさんいるからです。ドコモなどの一括での端末購入価格は、AndroidiPhoneも7-8万円台が普通です。日本で売っている端末はどれも高機能・高性能で、端末単体で売ろうと思うと6-7万円になってしまうだけのコストがかかっています。でもワールドワイドで見ると、端末単体で1-3万円程度で売って利益が出るスマートフォンの方が圧倒的に数が出る。これがAndroidの販売台数が伸びている実態と言えます。

一方で、ローエンドのラインナップが弱いHTCは不振でLenovoに身売りと噂され、SamsungのGalaxy S4不振の噂が話題になりました(その一方で、Samsungスマホ事業自体は低価格端末の売れ行きが良くて増益、だったりするという)。ハイエンドに限って言えば、世界的に見てもiPhoneのシェアは下がっていない、というのが現実なのではないでしょうか。

そんなわけで、別に日本だけが特別じゃないので、普通にiPhone買って良いと思うんですが、腕時計端末とかNFCとか、そういった新たな試みが行われているのはAndroidなので、iPhoneアーリーアダプタの興味を惹くものではなくなったのは間違いありません。新しいモノが欲しい、という理由でiPhone5sを買う理由は、ほとんどないと思います。

携帯電話って生活になくてはならないものになので、別にこれでいいんですけどね。