Happy Hacking Keyboard Professional BT 日本語配列/墨(最近買ったもの)

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Happy Hacking Keyboard(以下、HHKB)というと、プログラマのためのキーボードとして、和田英一さんというコンピュータ科学者の提唱により開発された、、、みたいな経緯で、20年以上の歴史がある超コンパクトなキーボードなんですけど、僕自身はこれまであまり興味を持ってきませんでした。

理由としては、下記の点がダメでした。

  • 英語配列である
  • カーソルキーがない
  • ファンクションキーがない

初代のHHKBは富士通コンポーネント製で、メンブレンタイプの高品質なキーボードでしたが、その後、廉価版のLiteというシリーズが売り始め、それは日本語配列でカーソルキーもあるモデルがあったんですが、製造元が変わったためキータッチが非常に悪い。そして、ファンクションキーはない。

その後、RealForceシリーズで有名な東プレが製造するProfessionalが登場してキータッチについては完璧な存在となり、その日本語配列版であるHHKB Professional JPが登場。この日本語配列版はカーソルキーもあるのですが、ファンクションキーがないのは当然そのまま。

でも、最近TouchBar搭載のMacBook Proを使うようになって、「ファンクションキーがない」という問題については解決(自分が慣れた)。

そんなわけで、いつのまにかHHKB readyな状況になっていたのですが、お値段がネックでなかなか手が出ない、と思ったら去年モデルチェンジを受けて旧型がセールになる機会があって、23000円程度で購入できたので買ってみました。

購入したのは旧型日本語配列Bluetooth版「Happy Hacking Keyboard Professional BT 日本語配列/墨」です。いくつか気になるところもありますが、非常に気に入っています。

まず良いところ。

  • キータッチが最高
  • macOSで使いやすい
  • 複数台同時にペアリングできる

キータッチはRealForceそのものですから、もちろん最高です。ノートPCの浅いキーストロークも嫌いではないのですが、気持ちよさはやっぱり圧倒的に違いますね。

裏には蓋の中にディップスイッチがあって、結構カスタマイズができます。macOS用のモードにすると、スペースキーの左右がそれぞれ「英数」「かな」キーのキーコードを飛ばすようになり、ユーティリティのインストールなしで日本語入力が快適に行えるようになっています。

ただ、僕の持っているBT(Bluetooth)の旧型では、設定がすべてディップスイッチによる切り替えなので、MacWindowsで同じキーボードを使いまわしたい場合には避けた方いいかもしれません。新型はFWに設定を保存でき、接続方式と連動するようになっており、別の種類のOSで使い回す想定になっているようです。一方で、旧型のBT版はmacOSで使う場合にはドライバレスで動くのも非常に便利。正直なところ、macOSだけで使う場合には旧型のBT版を購入するのが実はベストかもしれません。

最近のキーボードだと複数台ペアリングできてキーの組み合わせで切り替えできる、というのが一般的になっていますが、旧型のBT版は明示的な切り替えはできず、早いもの勝ちでペアリングした機器のうちの1台に勝手に接続しにいく仕組みですが、ペアリング自体は4台まで出来るようです。なので、同時に起動しない用途や、必要に応じてMac側のBluetoothをオフにするなどの工夫をすれば、複数台のMac(例えば私物と会社のもの)で切り替えて使うことができます。

一方で気になるところもあります。

  • 一番手前の列の配列がかなり窮屈で打ち間違えやすい
  • 「墨」だとキーがたまにわからなくなる

超コンパクトな筐体に日本語ON/OFFのキーとカーソルキーも詰め込んでいるため、一番手前の列はかなり窮屈です。一応、左下のFnと右下のカーソルキーの間には隙間が設けられているのは良いのですが、Option/Command/英数/かなといったキーがすべて同じサイズのキーになっているのは打ち間違えやすい。

あと、色は黒ベースの筐体に濃い黒で印字された「墨」という色を「黒い方がかっこよさそう」と思って購入したんですが、これはちょっと失敗でした。いざ使い始めてみると、記号などは実は結構覚えてなくて、思ったよりもキーを見ながら打ってることに気づいたんですけど、印字が一般家庭の室内の証明の明るさだと見にくい(一番最初の写真見ても、印字全然見えないでしょ?)。黒ベースの筐体に白い印字がベストですが、これならホワイトを買っておけば良かった。

ちなみに、普段はMacBook Proのキーボードの上にアクリルの板を載せ、その上に置いて使っています。

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有名なハッカーの方がやっていたことから、尊師スタイルなどと言ったりするらしい。さらに左下にESCキーに設定したいので、結構なカスタマイズをしているんですけど、そんなの誰も興味ないでしょうから、今回はスルーします。

私が購入したのはAmazonの2月のタイムセールだったのですが、つい先日までやっていた3月末のタイムセールでもセール対象になりました。非常に気に入ったので職場用にもう一台(今度はホワイト)買おうかとも思ったくらいですが、まだ在庫はあるようなので、また機会はあるだろうと思って、決断は先延ばししました。

なお、下のアフィリンクは左が自分が買ったのと同じ旧型のBTタイプです。右が新型ですが、現時点ではmacOSBluetooth接続した場合に一部機能制限があるのが気になります。購入される方はそのあたりを調べてからにした方が良さそうです。