今年はヘッドホンを1個、ワイヤレスイヤホンを1個、既存のイヤホンのケーブルを1本、という感じで合計金額はともかく、結構イヤホン関連のものを買ったのですが、最後にもう1個。
自分が普段使っているイヤホン・ヘッドホンって、設計が結構古いものが多いんですね。例えば、今年買ったMDR-7506やこの前ケーブルを入れ替えたER-4Sはどちらも1991年発売です。ER-4Sの後継であるER4SRは2016年発売ではありますが、BA型のドライバが1つだけの作りで、あまり低音が強調されていない音作りです。
一方で、近年の音楽制作では特定のジャンルに関係なく「スーパーロー」と呼ばれたりする超低音域の再生がキーになるように作られることが多いそうで、いつまでも「低音はちゃんと鳴らないなら控えめの方が良い」とも言ってられないだろう、という思いが強くなっていました。
決定的になったのはBeats Flex。
このイヤホン、基本的には「コスパ重視」なイヤホンなんですが、低音が結構良い感じに鳴るんですね。いわゆる「重低音」と言われるほどではないんですが、しっかりと存在感がある。そして、この低音の鳴り方によってよりよい感じに聴こえる音楽があることに、ようやくながら気づいてしまった。
「じゃあ、買い増しするか」となったわけですが、低音にソリッド感がなくて、ただ強調されてるのは絶対にイヤだし、高音もちゃんと鳴ってくれないと、使い続けられません。一方で、ハイエンドイヤホンって割と玉石混交なので、下手に高いのを買って失敗すると悲しい。
そんなわけで、一回中華系ブランドのイヤホンを買ってみるか、ということで探してみて選んだのがこのKZ ZAXです。
中華系ブランドのイヤホンって、「コスパ最高」と称賛される一方で、音は低音が異様なほど強調された音のものが多く、このKZというブランドもそのようなイメージが持たれた上でユーザーに支持されているようです。
ただですね。
このKZ ZAXというモデルだけはどこのレビューを見てもちょっと違っていて、他の同一メーカーのイヤホンと比較してバランスが良い、という意見が多い。それが真ならば、低音はある程度強調されつつも、自分が受け入れられる音なのではないか、という仮説を立てて買ってみることにしたわけです。
届いたばかりなのでまだ結論は出せませんが、こいつは確かに良いですね。高音域の鳴り方はサ行が立ちすぎる感じはなく、まあ合格点。低音はしっかり鳴りつつも、キックのソリッドな感じはある程度維持されている。Perfumeとか聴いてると、まあ、本来はこういう方向性の機器で聴くべき音楽なのだなぁ、と思わされます。
過去、何個か買ってきた「コスパ重視イヤホン」よりずっと満足度は高いので、しばらくメインのER-4Sとそのときの気分によって入れ替えながら使われることになりそうです。
ちなみに、購入価格はAmazon発送の業者の中から選んで、10%割引が効いて6119円でした。6600円くらいがいわゆる「通常価格」で、セールで6000円台前半で購入できれば良い、くらいの感覚でいれば良さそうです。