ASUS Chromebook Detachable CM3を購入しました

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「Chromebookが気になっています」と書いた一週間後、Chromebookを購入していた。『特に「買いたい」と思う「買える」ものがない』と書いた二日後のことだったりもしますが、そこは無視することにします。

購入したのはASUS Chromebook Detachable CM3というモデルです。「Chromebookが気になっています」の記事にこのモデルが登場しないのは、これを書いてるときにはまだ発売されておらず、存在すら知らなかったからです。

お値段は50,800円が正規の販売価格なんですが、4/8までの期間限定で15000-18000円の割引が実施されています。ビックカメラでは、15000円引きの35,800円、さらに通常の10%ポイント還元に加え、一時的にオンライン限定クーポンが付いていてさらに5000ポイント還元(現在はこのクーポンは終了しているようです)。35,800円の8580ポイント付与、という状態になっていたので、我慢できませんでした。

注文は3/20で、届いたのは3/28。1週間ちょっとで届きました。

Microsoft Surfaceシリーズにインスパイヤされたような、閉じると蓋になるトラックパッド付きキーボード、キックスタンドが付いたカバー、さらにはペンも付属するタブレットタイプのChromebook。CPUはIntelx86ではなく、ARMアーキテクチャのSoCとなり、MediaTek製のMT8183、メモリは4GB、ストレージはeMMCで128GB。

SoCとしては現行のFire HD 10(2019)と同じもののようで(ただしFire HD 10のメモリは半分の2GB)、性能面ではあまり期待できません。普通に使っている分には問題がないのですが、裏で何か処理が走ると、簡単に使っているアプリの動作が遅くなります。

また、4GBのメモリもフル機能のChrome + Androidアプリを動作させるには充分ではないようで、アプリを切り替えるとすぐにアプリのメモリが解放されるような動作をしています。

このあたりについては、なんだかんだでフルセットで3万円前半の端末です。贅沢を言ってはいけません。

一方で、単一のブラウザ・アプリを使っている限りでは、同価格帯のWindows PCよりも快適なのは間違いなく、GIGAスクール構想で導入されたコンピュータの中で、ChromebookWindows PCよりも高いシェアを獲得した、というのも納得の行くところではあります。

個人的な購入目的は、まずは純粋にChromebookを使ってみたかった。子供が通っている小学校では、GIGAスクール構想ではChromebookが導入されるそうなので、自分も触っておきたかった、というわけ。

もう1つは家の中での自分用のタブレットとしての利用です。現在使っているiPad mini 5は家の中で使うには画面が少し小さいと思っているのですが、タブレットは「一人一台」という感じで子供にもそれぞれ渡してしまったので、一台あたりの予算はあまりかけられません。特に、僕の場合「敢えてタブレットでやりたいこと」は基本的にはdマガジンとkindleなどでの読書くらい。他の作業やSNSは他のPCやスマホで困りません。なので、これらのアプリが不満なく動けばとりあえず最低限の要求はクリア。

ChromebookAndroidアプリが動作しますが、この互換性は想像していたよりも高く、dマガジンやkindleのアプリは問題なく動作します。モニタの解像度がUWXGA(1920x1200ドット)で、iPadと比較すると解像度が低いのですが、雑誌もなんとか読めます。ただ、「スマホのUIをタブレットで表示する」というパターンのアプリが多いのがiPadとの大きな違いで、大手のアプリでもタブレットにUIが最適化されていないものが多いのは少しがっかり。あと、タブレットの使いみちとしてはレコーダーで録画した番組のLAN内での視聴や持ち出し、というのがありますが、この互換性はあまり良くないようなので、現在使用しているアプリが使えるか、ちゃんと調べておいた方が良さそうです。

キーボードとトラックパッドについて。この文章は購入したChromebokkで「下書き」しましたが、スペースバー左の「英数」が少し左に寄っているのと、右端付近のキーの幅が狭いのが若干気になりますが、キーの取りこぼしなどはなく実用できると思います。キーボートとキックスタンド内蔵のカバーを付けると900gを超えてしまうので、持ち出しはやはりiPad miniの方がメインになりそうですが、外出先でキーボードを使いたい、という場合には悪くないかもしれません。一方、キーボードに付いているトラックパッドはあまり品質が良いとは言えず、タッチ操作を積極的に使ったり、可能ならばマウスを接続したくなる感じです。

インタフェースは充電兼用のUSB2.0のUSB-Cのみですが、Mac用のUSB-Cドングルを使うと、フルHDの解像度でマルチディスプレイも可能です。複数のAndroidアプリを広げると、メモリがなくなってバックグラウンドに回ったアプリが終了させられてしまうこともあるのが微妙ですが、普通にデスクトップOSとして使えます。

内蔵スピーカーはステレオですがあまり高音質とは言えず、音量もそれほど取れず、音もまとまりがない感じです。イヤホン端子は逆に出力が大きく、能率の良いイヤホンだと適切な音量に設定できません(音が大きすぎる)。このあたりは、ちょっと古くさい廉価PCのようで、がっかりポイント。イヤホン出力はファームウェアアップデートで調整されないですかねぇ。。。

半年後に自分が使っているかは若干怪しい(子供用にしてしまうかも)気もしますが、自分の購入目的には充分な機能・性能ではあると思います。大変売れているようなので、いつ届くのかはわかりませんが、今注文すれば32,800円で買えます。近い形状・スペックのものとしてLenovo製のモデルもあります。付属するキーボードの形態はiPadよりですが、納期や価格、実機を比較した上でこちらを選ぶのもありかもしれません。