ThinkPad X220、初期状態ではいくつか不満があるので強化していきます。
4290XJ8のOSはWindows7 Professionalの32bit版です。そのため、メモリを増設しても有効活用できません。そのため、OSを64bitに入れ替えます。プリインストールOSのため、32bitから64bitへの変更は普通できません(セレクタブルになってる会社もあるが)ので、別途OSのライセンスが必要になります。Windows8への1200円でのアップデートも可能なので、Windows8 Proの64bitを入れるのが一番安上がりなのですが、今回は使いやすさを考慮して手持ちのWindows7 Home Premiumを入れることにします。
あと、4290XJ8に元から入っている128GBのSSDにはマウンタが付いておらず、HDDスロットから引き出すための「ベロ」がSSDに直接付けられています。その上、僕の買った個体では、このベロが切れかかっていました(切れると本体を分解しないと外せなくなる恐怖)。
そこで、HDD用のマウンタを別途用意し、そこにSSDを載せることにしました。現在は売り切れてしまっているのですが、東昇貿易というところで送料込み780円でした。
SSD/HDDは7mm厚のものでないと入りません。購入前にちゃんと調べてから買う必要があります。とりあえず、MacBook Proに入れてせっかくBootCampまで入れたSamsung SSD 830 256GBを、MacOSパーティションだけ別のSSDにコピーして入れ替えて捻出。
ケチって4GBを1枚だけ買うなどの方法も考えましたが、それだとデュアルチャンネル動作時の相性が気になる。でも4GBx2だとなんか勿体ない…というわけで8GBx2で16GB。通常のノートPC用DDR3で良いですが、SandyBridge世代なのでDDR3-1333のものが必要です。一番安かったTranscendのJM1333KSH-16GKにしました。しかし、16GBで4780円は安い。
メモリ以外は手持ちのものを使ったので、今回はメモリの4780円しかかかってないのですが、普通に揃えると3万近くかかります。抜いたSSDやメモリを別のPCに転用するとか、諦めてWin8にするとかしないと、ちょっと勿体ない感じもしますね。
パーツを揃えてしまえば、あとはひたすら作業するだけです。
一応リカバリDVDを作っておく
手持ちのDVDドライブを使ってリカバリDVDを作りました。Lenovo ThinkVantage ToolsのFactory Recovery Disk機能を使います。
作成に失敗した場合は下記をご参考。
リカバリブートDVDが1枚、リカバリデータDVDが2枚の合計3枚になりました。作成したDVDはSSDを交換したらリカバリを一回実行して、正しくDVDが作成できたことを確認しましょう(元のSSDに試しちゃだめです…作成に失敗してたら全く元に戻せなくなるので)。
うまくDVDが作れていれば、元のSSDは転用してフォーマットしちゃっても問題なくなります。
SSDを交換する&メモリを交換する
SSD/HDDのマウンタの入手が問題ですが、これさえクリアできれば、ドライバ一本で作業は終了です。このあたりのメンテナンス性の良さは厚さに余裕のPCならでは。
ちなみに、SSDの写真は左が購入したマウンタに載せたSamsung SSD 830、右側が元から載っていた東芝製のSSD。
OSをクリーンインストールする
完成
元の状態から十分快適なんですけど、VM作って遊びたい、とか考えるとメモリが16GBあると安心だし、デュアルチャネルでグラフィクスの引っかかりも減ると信じたい。SSDも、128GBは純粋なビジネス用途を超えた瞬間に心許ないものとなります。
本体44800円、改造費30000円の総コスト75000円のノートPCとして見ると、コストパフォーマンスは決して悪くないのですが、ちょっとやり過ぎなところもありますので、OSのライセンスを無駄にしないためにメモリは2GBだけ増設して4GB分がちゃんとデュアルチャネルで動くようにして、SSDは自分が必要な容量のものに換装する、くらいで抑えておくのもありかもしれません、
自分はこの状態のまま使う予定ですが、改造して遊ぶ、って意味ではmSATAの端子が内部に付いているようなので、ディスクドライブを2台つなぐ、みたいなことをしても楽しそう。ただ、そこまで行くと完全に趣味の世界。512GBのSSDも3万円だし、7mmのHDDはどうせ500GBまでしかないですから、容量・速度の両面でメリットが少ないです。
どんどんいじるところがなくなっていくノートPCの中で、こうやって簡単にパーツが交換できるのも楽しいものです。