SIGMA Contemporary 56mm F1.4 DC DN ソニーEマウント用購入。

PayPay祭で気になっていたレンズを買っていました。

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SIGMA Contemporary 56mm F1.4 DC DNのソニーEマウント用です。PayPay祭では便乗値上げも多かったようですが、発売直後でどこも価格が横並びだったので、20%還元の使い方としては悪くなかったと思います。なお、全額ポイント還元は外れました。当たったらもう1本買ってもいいかなぁ、と思ってたんだけどなぁ。

さて、購入理由はシンプルです。

「現代的な写りをする単焦点レンズを使ってみたかった。」

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SIGMAのArtシリーズに代表される現代的な大口径単焦点レンズの肝は「絞り開放からキレキレに解像する」という点にあるでしょう。一昔前までは、絞り開放開放は甘いのが割と当たり前とされていました。理由は、フィルム時代において大口径レンズの使用用途の1つが「暗所でシャッタースピードを稼ぐため」のものであった影響があるのだと思います。それがデジタル化されたあとにも「レンズの味」や「表現の幅を広げる」といった言葉で正当化されていたように思いますが、その常識を覆したのがSIGMAのArtシリーズのレンズ群で、これまでの感覚からすれば「巨大」と言って良い大きさながら、絞り開放から非常に良く写る、と評判になりました。

そのArtレンズの「絞り開放から高性能」を、歪みの補正をカメラボディに任せてコンパクトに実現しよう、というコンセプトで作られてきたのがSIGMAのContemporary F1.4 DC DNシリーズで、最初に30mm(APS-Cの場合、35mm換算で45mm)、次に16mm(APS-C換算24mm)と続き、3本目がこの56mm(APS-C換算56mm)です。1本目の30mmの発表時、シリーズは3本の予定となっていたので、これが最後となります。

ちなみに、これまでの30mmと16mmをパスしてきたのは画角的にあまり魅力を感じなかったからだったりしますが、56mmの場合、APS-C換算で84mmとなり、ポートレート撮影でよく使われる画角になって、子供をポートレート的な構図・画角で撮影しても楽しそう、というのが購入の決定打になりました。

まあ、子供の作例はありませんが。

上の最初の1枚はボディがα6300ですが、以下に横浜の山手西洋館NEX-6に付けた絞り開放でのJPEG撮って出しの作例を何枚か。

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シャドウを潰し気味の絵はさすがに古いNEX-6のツラさが出てます。ただ、ピントが合ってるところはちゃんと解像してます。

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次は室内撮影。楽しいクリスマスの飾りの紙の質感が表現され、妙なリアリティが出ています。これはこのレンズの個性が出ているところとも言えます。

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玉ボケについては、玉ねぎ的な年輪模様はありませんが、暗めのところは四角い模様が出ます(明るくすると目立たなくなります)。周辺部の玉ボケの形はバッチリレモン型になります。歪み補正前提のレンズの宿命ですね。

APS-C Eマウントはソニーから純正レンズがすっかり出なくなりました。フルサイズ用のレンズも評判が良いものが大きいものばかりで、コンパクトなものになるとちょっと暗くて使いにくいため、あまり魅力を感じません。一方で、現行のAPS-C専用のソニー純正レンズは、ちょっと設計思想が古い(SIGMAのArtレンズが出る前に発売されたものが多い)感じがします。

そんな中、レンズもコンパクトで、解像感については絞り開放から申し分ない写りですから、APS-CのEマウントユーザは、SEL18135に続いてマストバイなレンズなんじゃないでしょうか。次は30mmと16mm、どっちを買うかなぁ。。。