新MacBookとApple Watch〜Appleスペシャルイベント「Spring Forward」〜

昨日は新MacBookApple Watchの発表会でした。

発表会では予想外のタイミングでMacの話になり、新MacBookは発表されたときは結構盛り上がりました。12インチのRetinaディスプレイ、インタフェースはUSB3.1 Type-Cのみ、iPhoneと同様の3色のカラバリなどは事前の噂通り。Core M搭載でファンレスであること、名前がAirではなく「MacBook」だったことがサプライズ。

お値段米国では1299ドルスタート。日本円で148,800円(税別)から。税込み160,704円。高いなぁ。税込みでのAppleレート(米国価格と日本国内価格とのレート)は1ドル123〜124円というところ。為替レートは1ドル121円ですから、結構Appleさん頑張ってます。

ちょっと前の超円高、なおかつ消費税5%時代だとAppleレートが85〜89円という時代もあり、その時代に出ていたら税込みで114,800円か118,800円ってところでしょうか。この値段なら全然買えちゃう気がするのがちょっと寂しい。

このレポートによると、とにかく薄く感じられること、もっと軽いPCもあるが剛性感もちゃんとあった上での軽さであること、キーボードがストロークが極端に浅くあまり良い印象を持たなかったこと、などが読み取れます。

また、CPUがTDP 4.5WのCore Mになったことについては評価が分かれています。CPUコアはCore iシリーズと同等なので、ベンチで一時的にCPUがブン回れば速い、というのはその通りなのですが、実使用ではあまり評判が良くないようです。

とにかく、為替が今のレートじゃなかったら買ってたかもしれないなぁ。

同時にMacBook AirMacBook Pro 13インチも最新のBroadwellアーキテクチャにアップデート。15インチは搭載するクアッドコアのBroadwellアーキテクチャのプロセッサが未発表なため価格改定(値上げ)のみ。この辺りは、VAIO Z Canvasの発売が5月になっているのと同じ事情です。CPUが出るまで待つしかないです。

自分としては、まだ買い替える必要性はないか。

一方で、VAIO株式会社からVAIO P後継のミニモバイルがCore Mで出たりしたら、15万円以上は予算確保しなくちゃいけないんだな、という現実を突きつけられたような感じ。そして、それが出るまでの繋ぎとしてASUSの安いのを買ってもいいかな、と思ったりもしました。

Apple Watchは発表会の最後の登場。バッテリ駆動時間は「All-day」で18時間、というのは割とがっかり。

また、発表会中のデモも、「あまりイケてない見た目のおじさんが、Apple Watchを腕にはめずに一生懸命操作をし続ける」というあまりにシュールな内容。当初搭載を予定していたヘルスケア系の機能の搭載が不可能になった、という話もありますが、デモ自体も目新しさは感じられず、なんとも煮え切らない感じでTLも盛り下がり。

ただ、4/24の最初の発売国に日本が含まれていたときには結構盛り上がりました。安いモデルならば5万円以下ですから、「Appleの新製品だしとりあえず買おう」という人は一定数以上いる、ということでしょう。4/10から展示開始だそうで、MacBookの発売日も4/10なので、当日のApple Storeはエラいことになりそう。

個人的には、今のところスマートウォッチのキラーアプリって「文字盤のカスタマイズ」だと思うんですよねぇ。通知もヘルスケアも、万人にキラーではないし、4万円のデバイスを買わせる動機にはなりません。時計としての面白さ、腕に付けるデバイスとしての楽しさ、みたいなのが起爆剤になり得る唯一の存在なんじゃないかなぁ、と思います。健康、ってキーワードはもう聞き飽きたじゃないですか。

僕自身としては、薄くて軽い腕時計が好きなので、厚いApple Watchには惹かれない、というのが第一印象。触ってないと。

その他の発表としては、Apple TVの値下げ(99ドルから69ドル)と米国向けの新たなCSPの追加、Research Kitの発表、などがあります。

Apple TVは日本だと8200円(税別)だそうで、これだと値下げ前のAppleレート最安時の8800円(税込)より高くない?という事実に気づいてしまいました。うちにあるのは720pモデルなので、そろそろ買い替えたいのですが。

Research KitはiOSバイスを経由して医療データを集めるアプリを作成するフレームワーク

医療研究を目的としており、オープンソース、データはAppleに送信されません、とのこと。Apple Payの野心的な取り組みからすると、ややお金の臭いがしない感じのする話です。自分達が強いところ(端末)がキーにならないならその仕組みからお金を取る必要がない、ということなのでしょうか。

久しぶりにライブでAppleのイベントを見ましたが、夜中にTwitterでみんなで盛り上がったり盛り下がったり、ワイワイしている様子はやっぱり楽しい。発表された製品群は、今のところそれほど買う気がない、というところでしょうか。