ファブレット(Phablet or Fhablet)について

非常に恥ずかしながら割と最近まで知らなかったんですが、Galaxy Noteのような5インチ、スマートフォンタブレットの間のサイズ(5インチ以上7インチ未満)のデバイスを「ファブレット(Phablet or Fhablet)」と海外では呼ぶようになっているらしい。

英語のWikipediaにも載っている。

最初の「5インチ」Androidバイスは日本でもソフトバンクから出たDell Streakですが、一般的にファブレットと言われるようになったはGalaxy Note以降のよう。5インチクラスの端末と言うと、Galaxy NoteのフォロワーとしてOptimus Vuが出て、NoteがNote2にモデルチェンジし、HTC J Butterflyが出てきましたので、もう少ししたら日本でも一般的に使われるようになるのかもしれません。

Galaxy Noteには少し触る機会がありましたが、メインの回線のSIMカードを挿して使うにはちょっと大きいかなぁ、と思いました。胸ポケットやズボンのポケットに入るか入らないか、という微妙なサイズは結構困ることがありそうだし、「横幅が広い」ってのも適切な1行の長さになるようにテキストが拡大されるChromeが投入された今となってはメリットとは言えなくなります。初代Galaxy Noteは1280x800の16:10なので、写真が大きく見られて良かった、というのはありますが、全体としては画面が広くなることよりも持ちにくくなることの影響の方がデカいなぁ、と感じました。

画面が大きくなって便利になる可能性があるのは電子書籍関連なんでしょうが、Galaxy Noteシリーズはディスプレイの解像度が300ppiに達しない上にPentile配列なためちょっと中途半端な印象。HTC J Butterflyppiが440もあって、Androidのシステム上どうやって表示するんだろう、という疑問は湧くものの、精細な表示については期待できそうな感じではあります。

個人の意見としては、Galaxy Noteはちょっと惹かれたものの、それ以降の「ファブレット」端末については否定的です。

初代Galaxy Noteは、初代Galaxy Tabと同様、1つの提案を持って作られた、絶妙なサイズ感のエポックメイキングな端末だったと個人的には思います。

初代Noteはペンを搭載した端末として、敢えて7インチや10インチではなく、「手帳」を意識したサイズを選んでいます。同様に、初代Galaxy Tabスマートフォンと同じUIでもなんとか使えるギリギリのサイズを狙っていました。Nexus7が基本的にAndroid PhoneのUIで動作するのは、初代Galaxy Tabの思想が正しかった証拠、とすら思えます。

一方、初代Noteと比較して普通に16:9のパネルになったGalaxy Note2やHTC Jは、スマートフォンのバッテリを増量して大きくした結果こうなった、という感じに見えるんですよねぇ。Galaxy S3以降そうなのですが、Androidについては「なんだ、どんどん大きくするしかないのか」というがっかり感が最近のハイエンド端末全体にあって、それがiPhone5購入の背中を押したことは否めないのです。