ドコモ12年春モデル

発表になりました。

iPhone5であまり不満ないので、購入候補があるわけではありませんが、MWC前に今年のスマホタブレットを占う上で面白いラインナップなので、雑感を。

ハイエンドは5インチフルHDモデルが4機種。富士通がTegra3ってのはちょっと厳しい感じがするのですが、ソニー、LG、パナソニックはSnapdragon S4 Pro。腕の見せ所です。順当に行くとソニーXperia Zですかね。

単純に、これだけ揃えた5インチハイエンドが売れるのか、という点にも注目が集まります。5インチはさすがに多くの人にとって手に余る大きさですので、結局は4インチ台のHDモデルがランキング上位を独占、という可能性もありそう。

NEXTシリーズではないものの、Snapdragon S4 ProとHDディスプレイの機種がシャープとNECから。NECのMEDIAS Xは先にディズニーモバイルブランドで出ていたモデルのドコモブランド版。4.7インチHD解像度の有機ELディスプレイは、個人的には、ウェルバランスなモデル、という印象もあります。

Snapdragon S4になりますが、NECのMEDIAS Wも注目の機種。京セラのecho、ソニーTablet Pと続いてきたデュアルディスプレイAndroid端末ですが、MEDIAS Wはいわゆるクラムシェル的な動きではなく、外側に回転します。ストレート形状にすると外側には両方ディスプレイが付いている状態になります。これで、操作していない方のディスプレイを活用できると、ちょっと面白いかも。重量こそありますが、薄そうでガラケー的な手の込んだ筐体も好印象。結構物欲をそそられる端末です。

その他、NEXTシリーズではファーウェイ製の端末もありますが、SoCが珍しい、という以外はなんともコメントに困る、特徴のない端末。

タブレットは10インチのXperia Tablet Zとファーウェイ製のdtabの2機種。Xperia Tablet ZはWUXGAのハイエンドで、Xperia Zに近いデザインコンセプト、、、に写真から見えます。Tegra3じゃなくてSnapdragon S4なので、パフォーマンスは問題なさそう。

注目はファーウェイ製のdtab。ぱっと見MediaPad 10 FHDのカスタマイズモデル(廉価版)という感じ。同社製のスマートフォン同様の独自のクアッドコアSoC、IPS HD液晶というスペックながら、本体が1万円前後、契約上必須のコンテンツを支払っても、ドコモ回線の契約者なら実質14000円弱で入手できます。これはHD液晶を搭載したタブレットとしては最安クラス。「とりあえず一台」という言葉が浮かびます。しばらくは入手困難になりそう。

おそらく同じメーカー製と思われる液晶ディスプレイを搭載した端末を4つも作るのはどうかと思うのですが、適当にサイズごとにメーカーを割り当てるのも、それはそれで戦略として難しい。この辺りをどうするかは次のモデルを見たいところ。Galaxyがないのは、MWCの後に追加、ということだと思います。

端末の大型化は、2月のMWCでGalaxy S4が発表されて、さらに進むはずです。ここで、大きいのがウェルカムな海外と、大き過ぎるのは嫌な日本との乖離が始まる、というのが個人的な予想ですが、5インチの壁を突破したAndroidに対し、iPhoneは大きくなって現在4インチで、ワールドワイドで売れています。個人的には、iPhone5を使ってて、もう少し横幅があった方がWebコンテンツ閲覧にはいいような気がしているので、4.3インチHDパネルにハードウェアボタン、つまりXperia AX/VLにハードウェアボタンを付けたくらいが理想なのですが、どれくらいのサイズに落ち着くのでしょうか。

物欲的な観点ではMEDIAS Wとdtabが気になります。dtabは、とりあえず買って、「安いからいいか」という発想で面白い使い道を考える、っていう意味ですけど。