WWDC 2013開幕前の与太話

日本時間では6/11の夜中、Appleの開発者向けイベントであるWWDCが開幕します。基本的には開発者向けの割合クローズドなイベントですが、キーノートだけは一般的なITジャーナリストが招待され、ハードウェアとOSの新製品が発表されるのが常です。

iPhoneiPodのイベントと統合されて秋になったので、最近はMacが発表されるイベント、というイメージ。

ユーザ的な願望ベースで行くと、MacBook AirRetinaディスプレイが搭載されるかどうかが焦点になりがちですが、Airはおそらく順当にHaswell搭載になるだけのような気がします。まあ、OSの利点を生かしてとりあえずフルHDあたりのディスプレイになってもおかしくないですが。

現実的には、いつまでも更新されないMac Proと、プラットフォームこそ毎年更新されているものの基本的なデザインはずっと変わっていない非RetinaMacBook Proが焦点になるのではないでしょうか。

iMac光学ドライブ非搭載になったことを考えると、非RetinaMacBook Pro光学ドライブを廃して基本的な筐体デザインはRetinaモデルを踏襲し、薄くなった上でディスプレイの解像度はそのまま、ディスクドライブはSSDではなく7mm厚のHDDを搭載して価格は維持(日本では為替で値段アップ)となるんじゃないかと個人的には予想します。

現行のRetina MacBook Proでも、13インチモデルの方はタッチパッドの下に7mmのHDDが収まるくらいの空間があるそうなので、13インチ・15インチともに筐体デザインはRetina、非Retinaで共通になる、というのは現実的な話なのではないでしょうか。

そうなると、13インチのMacBook Proは現在Windowsでは死滅しかかっている「通常電圧CPU搭載のモバイルノートPC」というジャンルの台風の目になる可能性もないわけではありません。これはWindows PCがモバイルPCの通常電圧CPU化と低電圧CPUでのCULVモデル投入の隙を突いてMacBook Airを投入したときと同じ構図にも見えます。最近、WindowsのモバイルPCはみんなULVモデル(Ultrabook)になっていく流れなので、パフォーマンス重視のモバイル、というのは逆に目新しく映るかもしれません。

10万円台からで1.6kg、高性能CPU、これ一台で済む大容量のストレージ(HDD)、アルミの高品質で薄い筐体、って考えると、悪くない感じがします。

その他、iOSについては流行のフラットデザインになり、慣れ親しんだグラデーションや光沢とはさよならすることになりそう。MacOSも10.9になるそうですが、今回はマイナーバージョンアップらしい。