MacBook Pro(14インチ、2021)〜筐体の作りはどうか

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上の写真は2012年のRetinaモデルの筐体(下)と、今回購入した14インチ(上)の比較です。2018年のTouchBarモデルの15インチは売ってしまってもう手元にないので、その前のMacBook Proを引っ張り出してきました。

MacBook Proは、PowerPCアーキテクチャを採用していたPowerBook G4世代から基本的なデザインを継承した初期のモデルを除き、Appleが「ユニボディ」と呼ぶ、アルミ板からの削り出しで製造されてきました。

今回のM1 Pro/Maxチップ搭載の14/16インチモデルも基本的な製造方法に変化はないと思うのですが、自分が購入した14インチのシルバーモデルについて言えば、これまでのモデルと結構筐体の印象は大きく異なります。

過去の「ユニボディ」を採用したMacBook Proは一貫して「金属の塊から削り出したもの」という感触がありました。実際、そう作られているわけですが、筐体表面の触った感触とか、重量バランスとかからそれを感じるんですね。

Intelアーキテクチャの13インチのMacBook Proは1.4kg程度の重さがあったわけですが、同程度の重さのWindows PCよりも「重く」感じるのです。触ったときも、筐体表面は若干ザラつきのある仕上げになっていた印象です。

一方、今回の14/16インチはIntelアーキテクチャの13/16インチと比較して重たくなっていて、M1 Pro/Max搭載の16インチは本当に重くて「ずっしり」という印象なのですが、14インチについてはそれほど中身がみっしり詰まっているようには見えません。13インチから200gも重たくなってるはずなんですけど、重量バランスが違うのでしょうか。

あと、筐体がより細かいコンパウンドで仕上げられているのか、触り心地が柔らかいですし、光が当たったときの筐体表面の光り方も少し違う気がします。

外観は、プレス加工で製造されていたと思われる、PowerBook G4から初期のMacBook Proに近いデザインになっています。きれいなカーブを描きつつもエッジが鋭角に立っていた筐体から、キーボード面をのぞきエッジは削られてラウンドしています。

また、筐体の底面にはかなり主張の大きい「MacBook Pro」のエンボスロゴもあって若干の遊び心があり、ゴム足は少し接地面積の広い、実用性を重視したものになっています。

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また、前回の内容ですが、キーボードがかなりシルキーなキータッチなので、これも使っているときの印象を変えます。

最近のMac製品・アクセサリー全体の印象ですが、これまでよりも親しみやすさを演出する方向になっています。好意的に見ると、硬かったのが柔らかくなって、道具として手に馴染むようになった、というところでしょうか。見た目的には少し子供っぽくなったような気もしますが、全体のバランスを見ると、これまでは「本当はプロじゃないのにカッコつけていた」という感じもします。