SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA OSS SEL1670Zレビュー〜その1 作例〜

発売日である9/13に届いたので、結果的に自分のための誕生日(翌日)プレゼントみたくなりました。それはさておき、これは今年ずーっと待っていたレンズです。

16mmスタートの高画質な標準ズームレンズ。これこそがあまり凝り性ではない僕に一番合ってるレンズだと思うのです。購入候補はもう1つありました。NikonAF-S DX NIKKOR 16-85mm f/3.5-5.6G ED VRです。これも評判が良い感じなのですが、 発売からある程度経っているのと、普段持ち歩くにはAPS-Cデジタル一眼レフすらデカい、今どきのカメラなら快適に液晶で撮影したい、ということでEマウントの高画質ズームを望んでいました。

自分用に新たにNEX-6ボディを用意してお迎えしたこのツァイス標準ズーム。じっくりと付き合っていきたいところです。

スペック的には明るさはF4通し、焦点距離は16-70mm、35mm換算で24-105mmのズームレンズ。カールツァイスブランドで手ブレ補正のOSSが付いています。最短撮影距離は35cmで最大撮影倍率は0.23倍。もうちょっと寄れると嬉しいのですが、明るさを抑えることによりサイズと画質のバランスを取った、ということでしょう。

さて、購入理由の説明はこれくらいにして、初回は作例です。ボディは全てNEX-6、夜景も含め、全部手持ちです。

作例1 - 夜・丸の内近辺

解放からバキッと解像しております。ズームの「端」ではなく、中間でこの解像感なのも素晴らしい。色も良い感じ。
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焦点距離40mm(換算60mm)、F4、1/15秒、ISO1600。


結構高感度なのでダイナミックレンジこそ落ちてますが、橋や天井、壁の質感は消えてません。新しいカメラ機材を買うと、とりあえず夜にここに来て撮りますが、単焦点レンズ並の解像感。高感度になるとディティールは落ちると言いますが、元のレンズの性能が良ければ結構残る、ということでしょうか。
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焦点距離16mm(換算24mm)、F4、1/60秒、ISO2500。


本来は三脚を立てて撮るような構図ですが、手ブレ補正の効きを確認するために(実際は面倒だったので)手持ちで。ファインダーを覗いて撮っています。それほど手ブレに注意したつもりはないのですが、充分止まってます。手ブレ補正は思ったよりも効く印象。都心の夜の散歩の相棒としては非常に頼りになりそう。
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焦点距離70mm(換算105mm)、F4、1/13秒、ISO1600。


この中では唯一のISO感度3200。背景は少しノイジーですが、浮いた感じはしっかり出ています。
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焦点距離70mm(換算105mm)、F4、1/125秒、ISO3200。

作例2 - 昼・曇り・高幡不動尊

こっちは今日行ってきた高幡不動の参道。ある程度絞ると画面の端まで問答無用に解像してくれる感じ。
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焦点距離70mm(換算105mm)、F7.1、1/200秒、ISO100。


これも良い感じの解像度テスト。端の方の札の字も綺麗。
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焦点距離34mm(換算51mm)、F4、1/60秒、ISO1000。


広角の端はなるべく使わないように気をつけているのですが、望遠側の端はやっぱり使ってしまいます。ボケはそれほど柔らかいとは言えないかも。
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焦点距離70mm(換算105mm)、F4、1/125秒、ISO640。


これまでこういう画質重視のズームレンズを使ったことがなかったので、キリッとした描写に大変満足しているのですが、一点気になるところが。
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これ、東京国際フォーラムのガラス棟の「柱」なんですけど、何度シャッターボタンを半押ししてもフォーカスが合いませんでした。少し違う位置に移動して、焦点距離を変えても状況は変わらず。理由は不明ですが、たまーに物体によってピントが合わなくなる現象が発生します。NEX-5R/6のAFとして、苦手な物体があるのでしょうか?ソフトウェア的な不具合とかで、そのうち直ればいいのですが。


上記のような気になるところはあるものの、これまでのEマウントのズームレンズ(SEL1855やSELP1650)とは別物の画質。素晴らしい。

次回はレンズ筐体写真を並べてコメントしていきますよ。