SIGMA 18-50mm DC DN Contemporary

α7IVの予約が始まってTLが盛り上がっていたところですが、そんな流れとは関係なくSIGMAAPS-C専用の大口径標準ズーム18-50mm DC DN Contemporaryを発売日に購入して使っています。

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最近「望遠レンズ相当」として持ち出すことの多いα6300+SL18135(右)との組み合わせと比較してもこのコンパクトさ。

APS-C Eマウントの大口径標準ズームというと、ソニー純正のSEL1655Gがあります。手ブレ補正を省略したこともあってAPS-Cシステムのコンパクトさを損なわないレベルの大きさに留まっており、評判も悪くないのですがお値段はちょっとお高め。タムロンも17-70mm F/2.8 Di III-A VC RXD (Model B070)というレンズを出していますが、こちらは光学手ブレ補正も搭載しているもののサイズがフルサイズの24-105mm F4レンズとほとんど変わらなくてデカイ。

これらに対して、18-50mm DC DN Contemporaryは電子補正による歪みの補正を前提とし、光学手ブレ補正を搭載せず画角を制限することで圧倒的なコンパクトさを実現。値段も実売6万円弱とお手頃です。

以下、一ヶ月ほどα6600に付けていろいろなところに持ち出して使ってみた感想を書いていきますが、作例についてはJPEG撮って出しではなくRAW現像済のものですので、参考程度に。

画質面では今どきのレンズなので開放から中央はシャープです。ボディ内手ブレ補正を搭載したα6600/α6500との組み合わせならば、夜のスナップもラクラク

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一方で、手ブレ補正を搭載しないボディとの組み合わせだと少し厳しくなってのではないかと思います。手ブレ補正が生み出す2-3段分のISO感度の差は、仕上がりに結構大きな印象を与えると思います。

近接性能も高いので、テーブルフォトにも対応可能。ビールポトレ。

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絞って三脚立てて撮るとこんな感じ。どちらもF11まで絞って照明の光源の光条を出してみています。

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なんだかんだで、僕は(これでも)レンズを選ぶときに結構ボケを見て選んでるような気がするのですが、現行のAPS-C用のズームレンズの中では「悪くない方」なのではないかと思います。

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一方で玉ボケの「年輪・たまねぎ」は普通に出ますし、端の方のボケは盛大に歪みます。作例ではRAW現像でごまかそうと試みていますが、なかなか厳しいですね。

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何はともあれ、このレンズの最大の特徴は「小さいこと」です。

α6600との組み合わせでは、一般的なローエンドの一眼レフ・ミラーレスボディとキットレンズの組み合わせとほとんどサイズ感は変わらず、「カメラは持っていることは認識されるが、周囲に対する威圧感の低い」状態で歩き回ることが出来ます。

絶対的な小ささと軽さは持ち出しやすさとも直結します。普段のスナップカメラとして、この適度な存在感は実は非常に使いやすいのではないかと思います。

一方で、「カメラ好きな人が集まってくるようなところ」に持っていくと「ちょっと小さすぎるんじゃないか?」と思ったりもするのですが。