青春18きっぷを使い切った話〜その1 ムーライト信州とスーパーあずさで日帰り立山黒部アルペンルート〜

今年の夏は久しぶりに青春18きっぷを買ったので、結構いろいろ出かけました。今回は「1回目分」の話。
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スタートは唐突で、妻が実家に帰っている時期に休みを取ることになり、たまたまその週は平日もムーンライト信州が走っていて、しかも座席が空いていた、というところからスタートします。

とりあえずそのムーンライト信州と、帰りの夜遅くのスーパーあずさの指定席を確保。丸一日、松本を中心に観光をする、というざっくりとした予定を立てました。

ムーンライト信州は基本的には登山やハイキングに行く人のための列車です。上高地北アルプス方面に早朝にたどり着くことができるダイヤになっています。
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個人的には、上高地にすごい惹かれたのですが、朝は夏でもものすごく寒いそうで、それを知ったのは上着を持たずに家を出たあと(ムーンライト信州の中)だったので諦め、次に候補に上がった立山黒部アルペンルートに決定。

ただ、帰りは松本からのスーパーあずさの指定が取ってあるので、途中まで行って帰ってくることにして、信濃大町で降り、扇沢までバスに乗り、扇沢で室堂までの往復チケットを購入。

まずは関電トンネルトロリーバス黒部ダムへ向かいます。
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大学生の頃、家族旅行で立山黒部アルペンルートは来たことがありましたが、その時は観光のハイシーズンで、ロープウェイやケーブルカーに乗るために待たされたりして、かなり時間に追われていた気がします。

それと比べると、平日をということもあり、かなりゆったり観光。
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早朝からビール(生の地ビールで大変おいしかった)を飲みつつ、ゆっくり写真を撮りながらダムの反対側の黒部湖まで移動します。
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黒部湖からは黒部ケーブルカーで黒部平へ。このケーブルカーは全線トンネルというなかなかアツい路線。
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写真だけでなく、帰りに撮った動画もあります。

レールのジョイント部でぶれてますが、α6300の4Kで撮影したので、できれば高画質でご覧ください。

黒部平からは立山ロープウェイ大観峰へ。
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この辺りまで来ると、景色が高原のそれへと変わってきます。
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最後は立山トンネルトロリーバスで室堂へ。
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室堂が今回の目的地。
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この、いかにも山っぽい風景が見たかった。
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室堂で散策していると、晴天からものの5分程度で霧に包まれる、幻想的な気候の変化を体感できました。
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写真では伝わらないと思いますが、どんどん周りが霧に覆われていくその変化の速さには、痺れますね。

富山方面へ向かう場合には、このあと立山高原バス立山ケーブルカー富山地方鉄道と乗り換えるのですが、ここから引き返します。
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帰りの黒部ダムではくろにょんの気ぐるみに出会いました。

少し早めに信濃大町まで戻って、夜までの時間つぶしとしてリゾートビューふるさと姨捨まで乗車。
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一番前が展望席になっています。これは大糸線ではなく、篠ノ井線内。

姨捨では日本三大車窓の風景をちょっとだけ楽しみます。
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暗くなる前に離れるのは辛かったですが、最終のスーパーあずさに間に合う最後の各駅停車で松本に戻って、そのまま帰宅、となりました。
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基本的に、立山黒部アルペンルートは途中で一泊して行くものなので、日帰りは強行軍なのですが、観光自体は割とゆったりまわれたので非常に楽しめました。

こうして、18きっぷ1回目が使い終わります。これ以降、中身はだいぶ薄くなるのですが、まだ4回分あります。先は長いですが、続きます。

この夏は青春18きっぷを買いました

数年ぶりに夏の青春18きっぷを買いました。夏の青春18きっぷは9月10日までなので、既に利用期間は終わりましたが、なんとか使いきりました。
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自分の家から18きっぷだけで日帰りできる路線は大体乗り潰しているので、少し趣向を変えて、観光しつつ使い切ることを計画しました。

まあ、ひたすら電車乗ってた日もありますが、一応、目的地に行って、観光して、写真も多少は撮って帰ってくることを目標に。

細かく旅行記書いてるといつまでも終わらないので、撮ってきた写真を貼りつつ、軽めに書いていきたいと思います。

iPhone 7/7 PlusとApple Watch Series 2

例年通り、iPhoneの発表となりました。同時にApple Watchも第二世代モデルが出ています。

iPhone 7/7Plus共通のトピックはIP5/7の防水、カメラの改善、Suica搭載、目立たなくなったDラインと新しい光沢のあるブラックカラー、あたりでしょうか。7Plusではデュアルカメラになりましたが、望遠用のカメラユニット搭載(といっても標準レンズの35mm換算55mm)というのは少しビックリしました。Kodak EasyShare V570かよ!

イヤホン端子の廃止は、ボディサイズが変わっていないことを考えると、なぜ廃止になったのか、納得がいかないところがあります。他社はすでにイヤホン端子はキャップレス防水が一般的になっていますから、技術的な問題があった、というわけでもないはず。

イヤホン端子は廃止となったため、本体にはLightning端子に接続するEarPodsと、従来のイヤホン端子への変換ケーブルが付属するとのこと。まさか、iPhoneで「変換ケーブル」を使うことになるとは思わなかった。同時にAirPodsという純正イヤホンも発売されるようですが、片方なくしそうで、ちょっと買う勇気が出ません。

妻がiPhoneユーザになってからは、僕と妻が交互にiPhoneを買い替える感じになっていて、今年はiPhone6を使っている妻の更新タイミング。一番安い32GBのiPhone7を、妻の選んだ色でキャリア(au)から購入することになると思います。Felica搭載になったので、僕もちょっと欲しいんですが、まあ、我慢しようかと。

Apple Watchは 見た目は一緒ですが、 モデルチェンジしてGPSが内蔵され、50mの防水機能が付加されました。日本向けにはFelicaチップも内蔵され、旧型のiPhoneとの組み合わせでもSuica機能が利用できるようになるようです。

Apple Watch、なんだかんだで気になっている人は多いでしょうから、こうして着実な改良が進むことで、少しずつユーザに浸透していくのかもしれません。発表会のデモでは  Pokemon Goが紹介され、iPhoneなしでもある程度プレイとの説明がありました。これはちょっと惹かれます。

ここ数年のAppleは常に革新を求められ、その期待に充分に応えられていない、という空気が流れていますが、今回は革新的ではないものの、イヤホン端子の廃止を除けば概ね好意的に受け取りやすいアップデートだったと言えると思います。

13500円で買えるM.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm f3.5-6.3 EZ買ってみた

初代OM-D E-M5レンズキットにもなっていたマイクロフォーサーズの標準ズームですが、異様とも言える投げ売りがされていました。

ランクとしては、通常のキットレンズよりも上位のモデルにも関わらず、13500円くらいで買えました。

まあ、最近の流行として、ソニーのSELP1650の登場以来、薄型軽量なキットレンズが好まれているようですし、オリンパスマイクロフォーサーズマウントのレンズラインナップとしても、下記のハイエンド標準ズームが出た今となってはほとんど魅力と言える要素がなく、全然売れないからでしょうか。

基本的にレビューする機材には「購入理由を書く」ようにしているのですが、このレンズについては説明が難しいです。しいて言えば、「安かったから買ってみた」でしょうか。
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スペック面では簡易マクロ機能が特徴。
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全体的な画質としては、そんなに良い方ではないのですが、このマクロモードは便利ではあります。

E-PL5につけっぱなしにして、家の中での子供の撮影にしばらく使ってみましたが、撮ってて楽しくない。ボディが古いのが影響している可能性はありますが、マイクロフォーサーズは好みに合わないのかもしれないですね。もしかしたら、同じような特徴を持ったレンズがEマウントにあって、しかも安かったら、手荒に使える標準ズームとして重宝したのかもしれません、とも思います。

個人的には、M.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm f3.5-6.3 EZについては「安かったから買ってみたけど満足」なんてことは全然なく、13500円の「勉強代」と考えてみると「素直にEマウントに重点的に投資すべきである」という、当然の反省をする羽目になっただけなのでした。

SEL1018で箱崎ジャンクション

超広角レンズを買ったら行きたいと思っていたところに、箱崎ジャンクションがあります。
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箱崎といえば首都高の渋滞の名所、撮影がしやすいジャンクションとしても有名です。なにせ、半蔵門線水天宮前駅の出口そばですから。複雑な分岐は車に同乗していてもよくわかりませんが、同じ方向に向かう高架橋が3本もあって、下から見てもやっぱりよくわからないです。

ここに来ると、ドラクエ3キングヒドラ(もしくはやまたのおろち)というモンスターを思い出します。キングヒドラの頭は5本ですが、写ってる範囲で6本の高架橋が認識できます。
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首の根元、にあたる横断歩道の中央分離帯の真ん中から見上げて撮ってみましたが、この場所だと15mm相当でも全然足りないですね。魚眼やHELIAR-HYPER WIDE(35mmフルサイズで10mm)あたりが必要でしょうか。
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照明の映り込み方、カメラを配置できる場所などを考えると、撮影できる構図というのは限られるわけですが、以前、SEL1670Zで行った時よりはダイナミックな感じを出せたように思います。

Eye-Fi X2までの製品のPC/クラウドサービスへの自動転送が2016年9月16日に終了

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ついにこの日が来てしまいました。

2016年9月16日以降、Eye-Fi X2シリーズまでのEye-Fiカードで使用するEye-Fi Centerにログインできなくなります。「サポート終了」とありますが、Eye-Fi CenterでのEye-Fiカードの設定変更はログインが必須なので、これはPCおよびFlickrなどの写真サービスへの転送が全くできなくなることを意味しています。

スマートフォンへのダイレクトモードの機能は設定が残っていれば動作するようですが、Eye-Fiの肝はPCやクラウドサービスへの自動転送にありますから、既存のEye-Fi X2シリーズの価値はほぼ0になる、と言ってよいでしょう。

セキュリティ技術の問題がサービス停止の理由となっており、この辺りは回避が技術上不可能なのか、コストが見合わないから停止なのかはわかりません。ただ、発表になってからのTwitter上での反応を見ると、ブランドや製品に対する信用の代償は非常に大きく、今後の企業およびサービスの継続に強く疑問を感じざるを得ません。

目の前の現実としては、現状の我が家の写真管理のワークフローはEye-Fiに極度に依存しており、代替の仕組みを用意しなくてはいけません。

実は、現行のEyefi Mobi Proシリーズはすでに旧Eye-Fiのサービスと同等の機能を持っています。当初はスマートフォンへの直接転送からスタートしたEyefi Mobiシリーズですが、Eyefi Cloudサービスを着実に拡充してきた結果、PCおよび他のクラウドサービスへの自動転送を実現しています。

ただ、Eyefi Cloudサービスは年額5000円の有料サービスです(Mobi Proのカードを1枚買うと1年間サービスの利用料金が無料になる)。大容量の写真をストックし、さらに外部への転送も自動で行うサービスですので、通常のクラウド系の写真サービスよりも運営コストが嵩むのは間違いなく、年間5000円という価格には疑問を感じません。

これまでの、カード買い切り、というビジネスモデルが継続できるとは思っていなかったので、有料になってサービスが長く続いてくれるのなら、それは良いことだと思っています。でも、いくつか気になるところはあって。

  • 現行Eyefiモデルの肝であるEyefi Cloudサービスはリコーの研究開発子会社に売却されている
  • カード買い切りでサービス無料、というモデルから、年額課金への移行に対する現ユーザの拒否反応が強いように感じられる
    • 今回のサービス停止通知により、ユーザの不信感はさらに高まっている
  • 以上の理由から、サービスの継続性、Eyefi Mobi Proカードの継続的な供給に不安がある
  • 他のクラウドサービスとの連携がIFTTT経由になったので動作の安定性にも少し不安がある

唯一無二のサービスではあると思うのですが、今後の先行きが見えないのは非常に不安。ただ、転送が遅くても、自動でFlickrに上げてくれるのは本当に便利なんですよねぇ。とりあえずEyefi Mobi Proを一枚買ってみるしかないかなぁ。

超広角ズームSEL1018購入

超広角レンズが欲しい、と思ったのは10年近く前だろうか。
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なんだかんだで買ってもちゃんと使える自信がなくて買わなかったのですが、今のところAPS-C Eマウントをメインにしていくつもりなので、意を決して買うことにしました。
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APS-C Eマウント用の超広角ズームレンズであるSEL1018。値段は6-7万円程度で、レンズのブランドも特別何もつかず「ソニーレンズ」扱いですが、画質についてはなかなか評判の良いレンズです。

35mm相当くらいまである超広角ズームレンズもありますが、このレンズは価格やサイズを考慮した結果か、35mm換算で15-27mmの画角。
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超広角側、難しいなぁ。

ちなみに、望遠側だとほぼ28mm相当の画角になります。
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昔はズームの広角側の画角って28mmだったんでよく撮ってましたけど、久しぶりに撮るとやっぱり28mmって画角的に苦手だなぁ、と思います。やっぱり、もう少し望遠側があると便利かなぁ。

画質面では以前買ったSEL16F28用のウルトラワイドコンバーションレンズVCL-ECU1とは比べるまでもなく良い。
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画角的に慣れてなくてまだまだ撮ってて憂鬱な気分になるくらいですが、どんどん使って慣れていきたいですね。