Nikon AF-S DX Micro NIKKOR 40mm f/2.8GをNEX-5で使う〜マウントアダプターシリーズ〜

フランジバックレンズマウントのマウント面から撮像素子面までの距離)が短いミラーレスカメラでは、他社の一眼レフを中心としたレンズを、マウントアダプターという物を使うことで物理的に取り付けて使うことができます。簡単に言えば、撮像素子からの距離を伸ばせば、撮像素子とレンズの位置関係が元のレンズマウントと同じになるから普通に撮影できるよ、というわけ。

自分の場合、過去に買ったNikonの一眼レフ(Fマウント)用レンズを取り付けてみたり、実家で使われていなかったミノルタのSRマウントのレンズを借りてきて使っています。

さぁ、オールドレンズを買い揃えてレンズ沼に嵌まろう!、、、という流れにはならないつもりではいますが、使えるレンズが増えるのは純粋に楽しいですし、もっと増やしたい、という思いが強くなってることは確かなので、沼への入り口としては危険な物なのかもしれません。

我が家には3台のEマウントボディがありますが、一番古いNEX-5が基本的にマウントアダプタを取り付けるボディになっています。NEX-6とSEL1670Z購入以前はNEX-5単体でマウントアダプタ経由の他社レンズを含めた単焦点レンズを付けて使っていましたが、SEL1670Z購入後はNEX-6+SEL1670Zと一緒にNEX-5に何らかのレンズを取り付けて出かける、ということが多くなっています。

とりあえず初回はAF-S DX Micro NIKKOR 40mm f/2.8Gです。2年ちょっと前に発売された割と新しいNikonの一眼レフDXフォーマットAPS-C)のマクロレンズ。Eマウントのマクロは30mmでF3.5というスペックなのに対し、こっちは40mmでF2.8というスペック。

絞り環のないGタイプレンズなので、絞り操作のピンを手動で動かせるタイプのマウントアダプタ(Gタイプ対応、と大抵書いてある)が必要です。僕が持っているのはKIPON製のもの。マウントアダプタはAmazonマーケットプレイスで変に安いの(3000円台など)を買うと酷いことになったりすることもあるようなので、レビューをちゃんと読んでから買うか、ヨドバシなどの大手カメラ量販店でも扱っているものを買う方が良いと思います。

で、マウントアダプタ経由でNEX-5に取りつけるとこんな感じ。AF-S DX Micro NIKKOR 40mm f/2.8G自体はそれほど大きくないのですが、Nikon Fマウントはフランジバックが長いので、結構な長さになります。
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写りは以下のような感じ。場所は神代植物公園で、秋のバラフェスタに行ってきた時のもの。
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僕が持っているレンズは絞りが無段階調整なので、実際のところどれくらいの絞りになってるかわからない状態で撮影することになるんですが、写りはさすが最新レンズ。素晴らしいです。
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また、現代のレンズは「自動絞り」という、撮影前は絞りが開放になっていて明るく見やすい状態でフレーミングやフォーカスを調整し、撮影するときだけ指定した絞りになるようになっているのですが、マウントアダプタを使った場合は撮影する時と同じ絞りでフレーミングやフォーカスを調整することになります。撮影後と同じ映像を見ながら撮影できる、とも言えるのですが、暗くて見にくくなることもあります。
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なんでDXフォーマットの今どきなマクロレンズをNEXに付けて使っているかというと、このレンズは必要だろう、と思ってカメラ趣味を本格的に再開する前に買っちゃったからです。今からマクロレンズを買うなら、素直にEマウントのSEL30M35を買うと思います。
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実際のところ、マクロはマニュアルフォーカスを使うことが割合多いレンズと言えるでしょうし、液晶を前提としたバリアングルのEマウントとマニュアルフォーカスのマクロレンズの組み合わせは使い勝手としては悪くありません。他のマウントでマクロレンズを持っている場合、無理してミラーレスのマクロを買う必要性はないと思います。
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試しに持って行って撮影してみたら、思ったよりも上手く撮れていたので、Eマウントで手ブレ補正付きのマクロレンズでも出ない限り、マクロレンズNEX-5(Eマウント)とD5100(Fマウント)でこのレンズを共用していくことになりそう。
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