α6300ファーストインプレッション

発売日にα6300が届いたので、SEL1670Zを付けて鉄道博物館へ。JPEG撮って出し、です。

まずはヒストリーゾーンの展示車両と、EF55 1と転車台上のC57 135から。一時期、手前のEF55が転車台上にあったのですが、しばらく来ないでいたら、いつのまにか移動になってしまいました。
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明暗差のあるシチュエーションで、やや露出がオーバー気味に感じられるところもありますが、ヒストリーゾーンは基本的には暗いのでISO 5000まで上がっています。明るい背景などに少しノイジーな印象を受けますが、メインの被写体は問題なし。

続いてEF66 11。こちらはISO 6400。
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これまで、ソニーAPS-C EマウントのISO感度AUTOは、初期設定ではISO 3200までしか上がりませんでしたが、α6300ではISO 6400まで上がるようになりました。

上限値はα6000以降のモデルでは変更できるようになってはいますが、初期設定の変更はそのまま高感度性能の向上分、と考えて良さそう。
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NEX-6では積極的には使いたくなかったISO 3200もこの通り。

ISO感度AUTOの初期設定が変わっていることに気づいた時点で期待していた高感度性能ですが、期待以上に暗所に強い。
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一方で、暗所に強くなったからか、チューニングが変わったからかはわかりませんが、若干明るく、赤みが強く写ることが増えたかなぁ、という印象もあります。

新幹線を撮りたくて帰り際にラーニングゾーン屋上へ。望遠ではない標準ズームしか持ってないのでAF性能は試せませんが、連射性能を確認します。
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3月で日が長くなってきたとはいえ、曇りの日の夕方5時半ですのでシャッタースピードを上げた結果ISO感度は3200まで上がってしまっています。

大宮の駅まで近いですので、速度はだいぶ落ちていますが、動体を撮るのが素人でも、ちょっと望遠レンズ買って練習してみようかな、と思うくらいのAF速度と連写性能。
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連写最高速度のHi+モードだと、秒間11コマも撮れるのですが、これだと連続撮影のバッファを4秒ほどで使いきってしまいます。この点はスペックから見るとα6000からそれほど進化してない。バッファを増やす、もしくはより高速なメモリーカードに対応してどんどんデータを書いてバッファを空ける、などもう少し頑張って欲しい感じもします。

子供を連れて行ったので、「てっぱくひろば」で遊ぶ子供を連写してAFの追従速度と連写性能を堪能したのですが、それはちょっと出せない。α6000比でどうかはわかりませんが、NEX-6比だとAF速度は別世界の快適さでした。この高性能なAFは、ファインダーを覗いていなくても、液晶画面を見ながらでも全く同じ性能で使えます。そのため、子供と遊びながらでも、片手でカメラを落ちながら動く子供を撮影できてしまいます。

また、高感度性能の向上により、室内での子供の撮影がすごくやりやすくなったというのも見逃せないポイントです。

感度を上げてISO 5000からISO 6400くらいになるとノイズは増えますが、解像感や色再現性はある保たれますし、被写界深度も稼ぎつつ撮影できます。室内での4K動画撮影も、レンズがちゃんとしていれば、子供の肌の質感まで撮影できるレベルです。

ボディ単体で13万円という価格の価値があるか、液晶やファインダーの画素数や連写のバッファなどが他社も含めたハイエンドと比べるとまだまだ弱く、よりハイエンドなAPS-C Eマウントが出る可能性がありそう、など、考えだすとなかなか悩ましいところはあるのですが、α6000の問題点は潰してきていて、さらに高感度も強くなって4K動画も撮れます。
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APS-C Eマウントをメインにしているユーザーは迷わず手に入れるべきボディだと思います。

ちなみに、液晶プロテクターは「α6300用」となっているものが3/18発売でまだ買えなかったので、α6000用で代用しました。α6300用も、α6000/α5100にも対応となっているので、サイズは一緒だと思ってよいはずです。