27インチ4Kディスプレイ LG 27UD58-B購入の顛末

「40インチ4Kディスプレイ最高!」と散々声高に叫んでいたのですが、結局買ったのは今のDELL U2711の27インチQHD(2560x1440ドット)を置き換える27インチ4Kディスプレイでした。

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色々と考えてみると、27インチ4Kディスプレイと40インチ4Kディスプレイによって得られるものって別物なのですね。

27インチ4Kディスプレイは通常(といっても結構大きい方ですが)のディスプレイの高解像度化です。高画素密度による美しい表示が可能である代わり、視力と視聴距離との関係で表示できる情報量は同サイズのディスプレイとそれほど変わりません。つまり、27インチ4Kディスプレイの目指すところは、PC用ディスプレイのRetina化なわけです。

一方で、40インチ4Kディスプレイは通常のフルHDディスプレイ4枚を繋げて1枚にしたようなもの。巨大なデスクトップによる圧倒的な情報の一覧性を得られますが、その一方で画素の大きさは一般的なディスプレイと変わらず、4Kという言葉から想像するような画面の美しさはありません。

プログラミングなどでコードを書いたりする場合には圧倒的に40インチ4Kディスプレイなんですけど、家の場合はそうでもないし、写真もキレイに見たいし、今使っているディスプレイとの置き換えもラクなので、結局は27インチ4Kディスプレイにしてしまいました。Amazon Prime Dayでちょうと安かったというのもあります。

とはいえ、買ってみてちょっと困ったのがMacの解像度をどのように設定するか、ということ。

基本的に、MacRetina表示の仕組みは、画面をデスクトップの広さである「疑似解像度」の数倍の密度でレンダリングしたものを、ディスプレイ解像度にスケーリングする、という仕組みのようです。そのため、「疑似解像度」の数倍の解像度の画面をレンダリングするグラフィックス性能がMac本体側に求められます。

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実際の表示例ですが、疑似解像度を2560x1440ドットにすると「解像度を変更するとパフォーマンスに影響する場合があります。」という警告のメッセージが出ています。この表示、疑似解像度が1920x1080ドットだったり、3840x2160ドットだったりすると出ません。

つまり、4K解像度で等倍したり、実解像度の半分であるフルHDRetina表示するより、その間の解像度をRetina表示する方がグラフィックスへの負荷が高い、ということになります。

うちで使っているのは今となっては結構古い初代のMacBook Pro 15インチ with Retina(Mid 2012)なのでかなり不安だったのですが、最初はどう設定しても全然ダメ(しばらくすると排熱しきれずしばらく処理が止まってしまうほど)でどうしたものかと思いましたが、裏蓋を外してファン周りをしつこく掃除機で吸引したところ、ファンは激しく回るものの、疑似解像度2560x1440ドットならば、我慢できる速度で動かせることを確認しました。

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ちなみに、MacBook Proの裏蓋を外すためのドライバーは持ってなかったので新規に購入しました。

疑似解像度2560x1440ドットだと、買い替え前のDELL U2711の実解像度と一緒なので、デスクトップの広さは全く変わっていないのですが、テキストや写真の表示は大変綺麗になりました。なので、まあ、満足かな。