iPhone 7/7 PlusとApple Watch Series 2

例年通り、iPhoneの発表となりました。同時にApple Watchも第二世代モデルが出ています。

iPhone 7/7Plus共通のトピックはIP5/7の防水、カメラの改善、Suica搭載、目立たなくなったDラインと新しい光沢のあるブラックカラー、あたりでしょうか。7Plusではデュアルカメラになりましたが、望遠用のカメラユニット搭載(といっても標準レンズの35mm換算55mm)というのは少しビックリしました。Kodak EasyShare V570かよ!

イヤホン端子の廃止は、ボディサイズが変わっていないことを考えると、なぜ廃止になったのか、納得がいかないところがあります。他社はすでにイヤホン端子はキャップレス防水が一般的になっていますから、技術的な問題があった、というわけでもないはず。

イヤホン端子は廃止となったため、本体にはLightning端子に接続するEarPodsと、従来のイヤホン端子への変換ケーブルが付属するとのこと。まさか、iPhoneで「変換ケーブル」を使うことになるとは思わなかった。同時にAirPodsという純正イヤホンも発売されるようですが、片方なくしそうで、ちょっと買う勇気が出ません。

妻がiPhoneユーザになってからは、僕と妻が交互にiPhoneを買い替える感じになっていて、今年はiPhone6を使っている妻の更新タイミング。一番安い32GBのiPhone7を、妻の選んだ色でキャリア(au)から購入することになると思います。Felica搭載になったので、僕もちょっと欲しいんですが、まあ、我慢しようかと。

Apple Watchは 見た目は一緒ですが、 モデルチェンジしてGPSが内蔵され、50mの防水機能が付加されました。日本向けにはFelicaチップも内蔵され、旧型のiPhoneとの組み合わせでもSuica機能が利用できるようになるようです。

Apple Watch、なんだかんだで気になっている人は多いでしょうから、こうして着実な改良が進むことで、少しずつユーザに浸透していくのかもしれません。発表会のデモでは  Pokemon Goが紹介され、iPhoneなしでもある程度プレイとの説明がありました。これはちょっと惹かれます。

ここ数年のAppleは常に革新を求められ、その期待に充分に応えられていない、という空気が流れていますが、今回は革新的ではないものの、イヤホン端子の廃止を除けば概ね好意的に受け取りやすいアップデートだったと言えると思います。

13500円で買えるM.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm f3.5-6.3 EZ買ってみた

初代OM-D E-M5レンズキットにもなっていたマイクロフォーサーズの標準ズームですが、異様とも言える投げ売りがされていました。

ランクとしては、通常のキットレンズよりも上位のモデルにも関わらず、13500円くらいで買えました。

まあ、最近の流行として、ソニーのSELP1650の登場以来、薄型軽量なキットレンズが好まれているようですし、オリンパスマイクロフォーサーズマウントのレンズラインナップとしても、下記のハイエンド標準ズームが出た今となってはほとんど魅力と言える要素がなく、全然売れないからでしょうか。

基本的にレビューする機材には「購入理由を書く」ようにしているのですが、このレンズについては説明が難しいです。しいて言えば、「安かったから買ってみた」でしょうか。
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スペック面では簡易マクロ機能が特徴。
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全体的な画質としては、そんなに良い方ではないのですが、このマクロモードは便利ではあります。

E-PL5につけっぱなしにして、家の中での子供の撮影にしばらく使ってみましたが、撮ってて楽しくない。ボディが古いのが影響している可能性はありますが、マイクロフォーサーズは好みに合わないのかもしれないですね。もしかしたら、同じような特徴を持ったレンズがEマウントにあって、しかも安かったら、手荒に使える標準ズームとして重宝したのかもしれません、とも思います。

個人的には、M.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm f3.5-6.3 EZについては「安かったから買ってみたけど満足」なんてことは全然なく、13500円の「勉強代」と考えてみると「素直にEマウントに重点的に投資すべきである」という、当然の反省をする羽目になっただけなのでした。

SEL1018で箱崎ジャンクション

超広角レンズを買ったら行きたいと思っていたところに、箱崎ジャンクションがあります。
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箱崎といえば首都高の渋滞の名所、撮影がしやすいジャンクションとしても有名です。なにせ、半蔵門線水天宮前駅の出口そばですから。複雑な分岐は車に同乗していてもよくわかりませんが、同じ方向に向かう高架橋が3本もあって、下から見てもやっぱりよくわからないです。

ここに来ると、ドラクエ3キングヒドラ(もしくはやまたのおろち)というモンスターを思い出します。キングヒドラの頭は5本ですが、写ってる範囲で6本の高架橋が認識できます。
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首の根元、にあたる横断歩道の中央分離帯の真ん中から見上げて撮ってみましたが、この場所だと15mm相当でも全然足りないですね。魚眼やHELIAR-HYPER WIDE(35mmフルサイズで10mm)あたりが必要でしょうか。
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照明の映り込み方、カメラを配置できる場所などを考えると、撮影できる構図というのは限られるわけですが、以前、SEL1670Zで行った時よりはダイナミックな感じを出せたように思います。

Eye-Fi X2までの製品のPC/クラウドサービスへの自動転送が2016年9月16日に終了

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ついにこの日が来てしまいました。

2016年9月16日以降、Eye-Fi X2シリーズまでのEye-Fiカードで使用するEye-Fi Centerにログインできなくなります。「サポート終了」とありますが、Eye-Fi CenterでのEye-Fiカードの設定変更はログインが必須なので、これはPCおよびFlickrなどの写真サービスへの転送が全くできなくなることを意味しています。

スマートフォンへのダイレクトモードの機能は設定が残っていれば動作するようですが、Eye-Fiの肝はPCやクラウドサービスへの自動転送にありますから、既存のEye-Fi X2シリーズの価値はほぼ0になる、と言ってよいでしょう。

セキュリティ技術の問題がサービス停止の理由となっており、この辺りは回避が技術上不可能なのか、コストが見合わないから停止なのかはわかりません。ただ、発表になってからのTwitter上での反応を見ると、ブランドや製品に対する信用の代償は非常に大きく、今後の企業およびサービスの継続に強く疑問を感じざるを得ません。

目の前の現実としては、現状の我が家の写真管理のワークフローはEye-Fiに極度に依存しており、代替の仕組みを用意しなくてはいけません。

実は、現行のEyefi Mobi Proシリーズはすでに旧Eye-Fiのサービスと同等の機能を持っています。当初はスマートフォンへの直接転送からスタートしたEyefi Mobiシリーズですが、Eyefi Cloudサービスを着実に拡充してきた結果、PCおよび他のクラウドサービスへの自動転送を実現しています。

ただ、Eyefi Cloudサービスは年額5000円の有料サービスです(Mobi Proのカードを1枚買うと1年間サービスの利用料金が無料になる)。大容量の写真をストックし、さらに外部への転送も自動で行うサービスですので、通常のクラウド系の写真サービスよりも運営コストが嵩むのは間違いなく、年間5000円という価格には疑問を感じません。

これまでの、カード買い切り、というビジネスモデルが継続できるとは思っていなかったので、有料になってサービスが長く続いてくれるのなら、それは良いことだと思っています。でも、いくつか気になるところはあって。

  • 現行Eyefiモデルの肝であるEyefi Cloudサービスはリコーの研究開発子会社に売却されている
  • カード買い切りでサービス無料、というモデルから、年額課金への移行に対する現ユーザの拒否反応が強いように感じられる
    • 今回のサービス停止通知により、ユーザの不信感はさらに高まっている
  • 以上の理由から、サービスの継続性、Eyefi Mobi Proカードの継続的な供給に不安がある
  • 他のクラウドサービスとの連携がIFTTT経由になったので動作の安定性にも少し不安がある

唯一無二のサービスではあると思うのですが、今後の先行きが見えないのは非常に不安。ただ、転送が遅くても、自動でFlickrに上げてくれるのは本当に便利なんですよねぇ。とりあえずEyefi Mobi Proを一枚買ってみるしかないかなぁ。

超広角ズームSEL1018購入

超広角レンズが欲しい、と思ったのは10年近く前だろうか。
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なんだかんだで買ってもちゃんと使える自信がなくて買わなかったのですが、今のところAPS-C Eマウントをメインにしていくつもりなので、意を決して買うことにしました。
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APS-C Eマウント用の超広角ズームレンズであるSEL1018。値段は6-7万円程度で、レンズのブランドも特別何もつかず「ソニーレンズ」扱いですが、画質についてはなかなか評判の良いレンズです。

35mm相当くらいまである超広角ズームレンズもありますが、このレンズは価格やサイズを考慮した結果か、35mm換算で15-27mmの画角。
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超広角側、難しいなぁ。

ちなみに、望遠側だとほぼ28mm相当の画角になります。
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昔はズームの広角側の画角って28mmだったんでよく撮ってましたけど、久しぶりに撮るとやっぱり28mmって画角的に苦手だなぁ、と思います。やっぱり、もう少し望遠側があると便利かなぁ。

画質面では以前買ったSEL16F28用のウルトラワイドコンバーションレンズVCL-ECU1とは比べるまでもなく良い。
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画角的に慣れてなくてまだまだ撮ってて憂鬱な気分になるくらいですが、どんどん使って慣れていきたいですね。

オールドデジカメでタイムスリップする〜Kodak EasyShare V570〜

デジカメWatchに「オールドデジカメの凱旋」、ITmediaには「クラシック・デジカメで遊ぶ」という古いデジタルカメラ(ボディ)に関する連載がある(どちらも最近更新がないので「あった」?)。

中古カメラ屋には基本的に古いデジカメは置いておらず、家電製品の中古店やリサイクルショップで探すものであり、新しいものでなければ、基本的には価値がほとんどない。画質面では最新の携帯にも劣り、「味」というには厳しいその古めかしい写りに価値を見出す人はそんなにいないのだろう。

でも、ずっとデジカメの進化を追いかけてきた人からすれば、当時欲しかった一台、気になっていた一台、というのは少なからず存在する。Kodak EasyShare V570は自分にとってそんなデジカメである。
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ちなみに、ソフマップで1280円(税別)だった。割と綺麗。右下にオリンピックロゴが入っているので限定のオリンピックバージョンであるらしい。

レンズが2つ見えるが、片方が35mm換算23mm相当の超広角単焦点、もう片方が35mm換算で39-117mmの3倍ズームレンズである。当時のコンパクトデジカメは28mmを「広角」と売り出していた時代なので、このサイズで「23mm(相当)」という画角に興奮を覚えた。

その感覚を思い出して買っちゃったんだけど、今となっては24mmは「普通」なので、1mm広がったところで大した差はない。いざ撮ってみると、見慣れた画角だった。
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液晶パネルの視野角は狭く、電源をOFF/ONするとフラッシュの設定も忘れ、自動発光に戻る。2006年のカメラにしてはかなりお粗末な出来である。

せっかく買ったのだからとちょっと持ち出して撮ってみたのだけど、画質は今となっては見るに耐えないものだ。
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低いコントラスト、派手な白飛び、精細感のない画像。V570が発売されたのは2006年。同じ年にはFinePix F30も発売されているが、センサがより大きく、神機と言われたコンデジと比べてしまうのはナンセンス。当時の普通のコンデジはこの程度の画質だった、ということである。
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FinePix F30の画質はなかなかだったが、その前に買ったコンデジはこんな感じだった。そんなカメラを持って、10年以上前の自分はもっと気楽に写真を楽しんでいた。

どうってことのない瞬間が記録され、いつでも見返せることを純粋に喜んでいた。
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10年前のカメラで撮ると、現代を撮っても、写真の中の色は10年前になるような気がする。

公開はしないけど、自分の子供の写真を撮れば、10年前の世界に子供がいるかのようだった。
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そんなに初心に戻る体験を得られたと思えば、また気になる古いデジカメがあったら買ってみるのも悪くないかもしれない。

飛鳥山公園であじさい

都電に乗って飛鳥山公園東側の飛鳥の小径であじさいを撮りに行ってきました。撮影日は6月6日。この日はα6300とSEL1670Zだけ。

場所的には、JRの線路に面したところ。
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なので、あじさいの反対側は湘南新宿ライン上野東京ライン京浜東北線、そして新幹線と様々な路線の電車が走っていきます。

185系はやっぱりこののカラーが一番良いですよね。こういうときにパッと撮る気分になったのは明らかにAFの早いα6300を使いはじめてからの変化。
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まあ、鉄道の撮影がメインなら近くの北とぴあの展望ロビーなどに行くのが良いんでしょうけど、それはまた別の機会に、望遠を持って。

非常に見事なあじさいで、種類もたくさんあるのですが、崖沿いに植えられているだけなので、情景としてはあまり変化がありません。
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じっくりあじさいをメインに撮りたい、という気分のときに行くと良いと思います。

紫陽花は色や形的にわかりやすく、絵になるので好きなのですが、紫陽花の花をじっくり撮る、というのはちょっと苦手。そこで、気分を変えてパートカラー。
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最も王子駅よりに真っ青な花が植わっていたので、ブルーに設定したら印象的な良い仕上がりに。

一方、グリーンに設定すると、花の色が灰色に変わり、ちょっとダークな雰囲気になります。
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これはこれで面白い。

あじさいの撮影、という点では近場ではもう満足した感覚がありますが、箱根の登山電車との組み合わせはちょっと行きたい感じ。なんとか日帰りできそうなので、頑張ってみようか、とも思っています。行かないかもしれないけど。