Atomに期待するもの

インテル、Atomでモバイルインターネットを推進

モバイル向けの完全新設計CPUである「Atom」プロセッサが正式発表に。PC Watchでは執筆陣のコラムが連日追加されております。

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僕個人としてはNAS的な使い道に使えないかなぁ…と思ってます。

今、P6アーキテクチャのコンパクトデスクトップに外付けHDDを繋いでファイルサーバ&DLNAサーバとして使ってるんですが、こいつは5000円で買ったジャンクPCなのでいつ壊れてもおかしくない。代わりになりそうなデスクトップはNetBurstなマシンなので消費電力的にイケてなくて、壊れたらEPIAプラットフォームのPCでも作ろうかと思ってたんですが、Atomの方が安くて性能が高そう。

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AtomNettop/Netbookと呼ばれるものをターゲットにしていて、この市場が立ち上がるかどうかも気になるところですが、個人的にはAtomによって「ホームサーバ」という市場が(ついに)立ち上がるのではないか、という厳しい予測を立ててみたいと思います。

ARMよりも速くて消費電力はこれまでのx86系CPUよりずっと低い、と言われるAtomはホームサーバとして動かしっぱなしにしていろいろと変なこと(NAS+α)をやらすのにはちょうどいいと思うんですよ。

チップの値段が少し高くても、x86アーキテクチャの資産がそのまま使えて、性能に余裕があるからチューニングにそれほど気にしなくてもいい、とか考えるとそんなに悪くないのではないか。組込みCPUにちまちま作りこむよりも結果的に安上がり、なんて可能性もある。

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Nettop/Netbookの市場について言えば、海外だといろいろと可能性があるのかもしれませんけど、日本だとどうなんだろう。2・3台目需要に入り込む余地はあるのかなぁ。

ただ、DELLの激安ノートと値段は変わらないし、子供もある程度の学年になるとOfficeや広い画面が必要になるし、家族全員が携帯に近いイメージで一台ずつ持つというのもどうもしっくりこない、モバイルとなるとまだインフラが整ってない…という感じで、少し早いんじゃないかなぁ、と思います。Atomプラットフォームの安さと大手メーカーのブランド力を組み合わせる、という戦略もありえますが、製品の作り方次第では普通のPCが売れなくなる危険性もあるわけで、商品企画的に難しいところ。

当分は「わかってる人」がちゃんと使い道を見極めて買う、というレベルを超えないのかなぁ。僕はどれくらいの性能があるのか見極めるためにもちょっと使ってみたいんですが。