余っていたRaspberry Pi 2 Mobel BをVolumioで音楽プレイヤーにする

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在宅勤務に使用する、PCを置いてある机は、家族との共用空間に置いています。家族の行動が視覚的に見える状態での在宅勤務は、個人的には精神衛生上良いと感じているのですが、小学生と幼稚園の子供となると、それなりに騒がしい。

というわけで、作業中は遮音性の高いイヤホンでなにかBGMを流しているわけですが、業務用のPCで音楽を再生する、ってわけにも行かず。別途音楽再生用のノートPCを横に置いたりしていたものの、Thunberbolt3ドックもしくはディスプレイに接続しないとHP-A4(USB DAC)から音が鳴らせないような配線接続のため、結局PCのヘッドフォン端子にイヤホンを直挿し、みたいなことになりまして、宝の持ち腐れになっていました。

そこで、余っていたRaspberry Pi 2 Model Bで音楽を再生して光デジタル接続でUSB DACに入力する環境を構築。

まあ、特に設定に凝る必要もないので、定番のVolumioをチョイス。使用するラズパイが「2」の時点で相当な期間放置されていたものだとわかると思いますが、最近はOSのmicroSDへの書き込みも公式のGUIツールで超簡単にできて、ラクでいいですね。

Volumioは色々とできるのですが、使っているのは主に下の2つ。

  • 接続したUSBメモリ内の音楽の再生
  • Apple AirPlayレシーバー(オーディオのみ)

設定を含む操作は、同一LAN内のスマホタブレット・PCから行い、再生した音はラズパイのオーディオデバイスから出力されます。いわゆるデータを保存する「メディアサーバ」ではなく、「リモート操作可能な音楽プレーヤー」になるわけです。設定変更時は素直にリブートしないと若干怪しい動作をすることもありますが、設定さえ固まってしまえば、電源入れっぱなしで放置してもかなり安定している印象です。

オーディオのみのAirPlayレシーバー機能は、iPhoneiPadで動画などを再生しているときの音楽を聴くのに便利。現状、「オーディオ専用のAirPlayレシーバー」ってほとんど選択肢がなく、我が家はAirPlay対応(Apple製品)率も高いので重宝しています。

ラズパイは音声出力の選択肢が多く、HDMIやUSB、それにI2Sなんて方法もあり、ユーザの環境によって選択できるようになっています。音質面で有利とされる、ケース付きのI2S接続のDACも安いものを買ってみたんですが、買ったものはアナログ出力しか付いてなかったので、光デジタルでの出力が必要な今の環境では結局ほぼケースのみ活用する形で、別途光デジタル対応のUSBオーディオバイスを接続しています。

調べてみると、同じようにケース付きのI2S接続のDDC(USBto光デジタルorコアキシャルデジタル出力コンバーター)も売っているようなので、見た目をシンプルにする(USBオーディオをなくす)ために買ってみてもいいかも、と思っていますが、付属するケースはRaspberry Pi 2/3 Model B専用で、外部コネクタの種類・形状が異なるRaspberry Pi 4では今使っているDAC付属のケースは流用できないのが微妙なところなんですよねぇ(DAC/DDCそのものは繋がりますので、Raspberry Pi 4の場合はケースなしのDAC/DDC単体で買いましょう)。

とりあえず、しばらくは在宅勤務時に活用していくと思いますが、Volumioを使うとアナログ・デジタルの外部入力のあるラジカセ・コンポを何でもネットワーク接続対応音楽プレーヤー/AirPlayオーディオデバイスにできてしまうわけで、大昔の「サイズが大きくて音の良いラジカセやコンポ」をどこかから探し出してきて活用できるかも、なんて妄想も広がります。

別にCDやカセットデッキなんか、動作しなくてもいいわけですから。