小型化するミラーレス、α7/α7RとLUMIX GM1

二日連続して新型のミラーレスカメラが発表されました(裏ではD5300ってのも出てますが)。どちらも「小さい」というのが大きなトピック。

まずはソニーのα7/α7Rから。

NEXというモデル名が与えられてきたEマウントのフルサイズ版ですが、今回からこれまでAマウントで使われてきたαの名前がEマウントのモデル名として使われることになりました。

このフルサイズ版Eマウント機は、今年ずーっと噂になってきたモデルで、ボディ内手ぶれ補正を内蔵してAマウントを統合する存在になるとか、色々なことが言われてきましたが、結局はこれまでのEマウントと同じレンズ内手ぶれ補正を採用し、その分ボディを小さくする、という方式を選択してきました。

とはいえ、中央にそびえ立つファインダー部の出っ張りは個人的にはあまり好みではなくて、このEVFを取っ払ったモデルや、なんとか出っ張りを押さえたNEX-6/7系のデザインのモデルに期待したい。ソニーらしくてかっこいいとは思うのですが、僕がミラーレスに求めているものとはちょっとずれてるかなぁ。

EマウントはこれまでAPS-Cセンサに特化した形でレンズが用意されてきましたが、フルサイズ対応のものは新たに型番にFEが付くことになりました。マウント形状その他は現行のEマウントと同様で、FEレンズを画角1.5倍換算でNEXで使うこともできますし、Eマウントレンズをα7/α7Rに取り付けると自動的にクロップモードで動作するとのこと。

FEレンズは5本発表になっています。個人的に気になるのはツァイスの標準ズームレンズSEL2470ZとGレンズの望遠ズームSEL70200G。

ツァイスの標準ズームSEL2470ZはAPS-Cのツァイス標準ズームSEL1670Zを買った関係上、サイズと画質がどう違うかが気になります。SEL1670Zよりもさすがに一回り大きいようで、小型のAPS-C一眼レフに高画質の標準ズームを付けたくらいのサイズ感かなぁ、と想像しています。これが許せるサイズなのか、ちょっとキツいと思うサイズなのか、実機を見て確認したいところ。レンズ自体は軽いのですが、フィルタ径67mmはちょっと迫力がありそうな感じ。

SEL70200GはEマウント初の高画質な望遠レンズなので、現行のNEXユーザも注目のレンズでしょう。これは、高いけど欲しい、という話ですね。

実物を見ていない状況では、予算的に手が届かない点を省いてもちょっと食指が動かない感じがあるのですが、我が家は今のところEマウントがメインになっているので、将来のステップアップ先としては割と有望な存在です。売れてくれるといいなぁ。値段もα7の方は他社のローエンドの一眼レフ並なので、まあ、売れるか。

次はパナソニックLUMIX GM1。

なんとコンデジと同等サイズのセンサを使うPENTAX Qよりも小さいボディ。同時に沈胴式のズームレンズも発表になっていて、コンデジのレンズの出っ張りが大きい、という程度のサイズでマイクロフォーサーズ機が持ち出せるようになりました。

マウント径もセンサも小さいのに、どうしてマイクロフォーサーズのボディはEマウントとほとんど変わらないんだろう、と思っていたのですが、GM1は高さをほぼマウント径と同サイズに納め、横幅も狭くなりました。鞄への収まりはものすごく良さそうですし、レンズについては大変真面目なパナソニックのことですから、薄型のズームレンズの画質もある程度期待できます。

これはもう文句なしに良いですね。デザインについても、目新しさはないですが、カメラ好きな男性から女性まで、一般受けするものだと思います。

α7/α7RとGM1、どちらもNEX-6を購入したばかりの自分が購入することはおそらくないと思いますが、良い製品が出ることは市場に活気が出てさらに良い製品が出る、という好循環が期待できるので良いこと。

どっちが心惹かれたか、というと、正直なところGM1。鞄に入れておいて邪魔にならないサイズ、でISO感度1600まで常用可能なセンサ、は良いですねぇ。お金に余裕でもあれば、とは思いますが。