ラルクのハイレゾ音源と非ハイレゾ音源の違いを認識できなかった

ハイレゾ音源と非ハイレゾ音源の違いを認識できるのか?ということで、こういうテストをしてみました。
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月に2枚ずつ買ってるL'Arc〜en〜Cielのハイレゾ音源(96kHz/24bitのFLAC)を、X Lossless DecoderというソフトウェアでApple Lossless(ALAC)と44.1kHz/16bit320kbpsのAACに変換し、AudioGate+DS-DAC-10で次々と再生してみて、音の違いを認識できるのかどうか。

まず、ラルクハイレゾ音源は「リマスター盤」であり、音源が弄られているので、CDとの比較は意味がありません。これは聴けば誰でもわかる。

で、「可逆圧縮ハイレゾ」と「非可逆アッシュの非ハイレゾ」を、高音質のハイレゾを元ファイルとして比較した場合に差を認識できるのか、というのが今回のお話。音源側はFLAC/ALAC/AACの3種類を用意し、再生側の組み合わせとしては、下記の2つで確認しました。

  • DS-DAC-10 + MDR-EX800ST
  • DS-DAC-10 + ER-4S

結論を言うと、ランダム再生をしてブラインドテストっぽいことをやってみたりもしたのですが、上記の組み合わせでは全くわかりませんでした。ER-4Sはそもそも16000Hzまでしか出ないし、MDR-EX800STも28000Hzまでしか再生できず、ハイレゾ対応機器にもなっていないので、本来はMDR-1A辺りを買って試すべきなのでしょうが、メーカー推奨のハイレゾ対応機器を使ったところで、合計数万円クラスでは可逆圧縮FLAC/ALACと320kbpsのAACの差異をブラインドテストで聴き分けることは不可能なんじゃないかなぁ、と思います。音は好みなので、ハイレゾ非対応だからといってイヤホンを買い替えたくはないしね。

ハイレゾ音源については、少なくともマスタリングが違う場合、そのアーティストや曲が好きなら買ってみる価値があると思います。CD音源に対してデジタル処理がかかっただけ、みたいなものは買う価値がないでしょう。気をつけていないと、そういうのを掴まされるのが、今の問題でしょうか。

このラルクハイレゾ音源については、20年くらい前に発売されたアルバムがリマスターされて再発売になること自体、ファンにとって大きな意味があると言えます。僕がこのハイレゾ音源を買ってる最大の理由もそこにあります。

録音時の生っぽさがより強調され、ベスト盤には収録されない曲も含まれるこのハイレゾリマスター盤は純粋に素晴らしい。当時学生で、今はそれなりにお金に余裕のある30代を狙い撃ちしていて、見事に撃ち抜かれてます。シングルバージョンの方が好きな曲も多いので、シングルもハイレゾ化して欲しいくらい。

結局のところ、「ハイレゾ」という流行においては、過去の音源のリマスタリングや、オーディオ機器開発にメーカーの開発リソースが投資されて良い製品が発売されること、というのが我々ユーザに受け取る最も大きな恩恵なんだよなぁ、ということをテストをしてみて実感したのでした。