IMEのON/OFFがコンビネーションでしか出来ないのは嫌だ!というのが全てのモチベーションだったのですが、自分の用途では動いているから、いいか、と思ってもう5年近く放置しています。自分が忘れてきたのでここらでまとめておこう、ということで、今さらだけど使い方と制限の概要を書いてみます。
基本的にはソースコードにベタ書きのキーマッピングを数行書き換えただけなのですが、本家はBeta7ってのを出してるもののソースコードが公開されてないので、このバージョンをベースにしたものが作れない、という事情もあり、そのまま使っています(インストーラを展開してsynergycとsynergysだけ差し替えればいいのかもしれないけれど)。64bit環境では通知領域にアイコンが出せなくなってしまいましたが、まあ、基本的な機能は動いていて困ってないからいいかな、と。
MacとWindowsを組み合わせて使うことを想定しているのですが、下記の制限があります。
Vista以降のWindowsでのSynergy
そもそもの話ですが、Windows VistaでUAC(ユーザー・アカウント制御)というのが導入されてから、WindowsのSynergyでは下記のことができなくなりました。
- ログイン前のパスワード入力前からクライアントを有効にすること
- CTRL+ALT+DELを押すことや、押したあとの状態で操作すること
- UACでユーザに確認を求めている状態で操作すること
これはどうしようもありません。UACを切ることで最後の状態が発生しないようにはできるものの、ログインやCTRL+ALT+DEL時のキーボートとマウスは必要になります。Mac側は、そもそもログイン時は使えないので、まあ、そんなもんです。
Macをサーバにする(Macのキーボードを使う)場合
下記の場所にある「MacからWindowsを操作するとき専用(2007-04-03): SynergyInstaller-1.3.1a-ja.exe」というバイナリの利用が必須です。
MacのキーってWindowsと比べて結構少ないし、BootCampのfnキーとのコンビネーションもドライバで強引に実現しているものがあるようなので、MacBook系のキーボードだと結構飛ばせないキーコードがあります。キーが少ないので諦めたのは半角/漢字キー、飛ばせないのがInsertとか。
半角/漢字キーが飛ばないので、IME側の設定変更が必須です。Google日本語入力とかも基本は同じ。無変換でIMEをOFFにして、変換IMEがONになるように設定するとMacと同じ感じで使えて気持ちが良いです。
僕はATOKと秀capsの組み合わせで設定を変えています。
Windowsをサーバにする(Windowsのキーボードを使う)場合
Windowsをサーバにする場合、下記の条件が必須です。
- MacにWindows用の106/109日本語キーボードのみが接続されていること
- PCKeyboardHackをインストールし、無変換・変換を英数・かなに割り当てておくこと
この条件を満たしていないと、キーマップがおかしくなります。つまるところ、ノート型のMacではまともに動きませんし、デスクトップ型のMacでも純正キーボードは繋いではいけません。Bluetoothの純正キーボードはペアリングを解除しておく必要があります。純正キーボードが日本語であってもダメです。
デスクトップMacにログイン用のキーボードとマウスを繋いでおいて使う、という使い方しかできないことになります。この条件を満たせば、あとはMacをサーバにするときと同じ「SynergyInstaller-1.3.1a-ja.exe」というバイナリを使えばOKです。