+9000円で体感する18mm相当の超広角、SEL16F28のウルトラワイドコンバーションレンズVCL-ECU1。

NEX-5N世代まで、「ダブルレンズキット」として初代標準ズームレンズのSEL1855とセットで販売されていた、16mm広角のパンケーキレンズであるSEL16F28。もともと画質面での評判は悪かった上に、新型の標準パワーズームレンズSELP1650が16mmからスタートになったため「いらない子」扱いになっている感じもします。ボディ買い替えのタイミングで手放してしまった人も、実は多いかもしれません。

しかし、このSEL16F28ですが、専用のコンバーションレンズとの組み合わせで、超広角レンズになったり、魚眼レンズになったりします。普通に1本のレンズとして超広角レンズや魚眼レンズを買うと4-5万円程度はしてしまうのが普通ですが、これらのコンバーションレンズは1万円程度で購入可能。

とりあえず、ということで超広角レンズになるVCL-ECU1を買ってみました。付けてみるとこんな感じ。
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コンバーションレンズによってパンケーキレンズがサイズ的には普通のレンズになります。あと、前玉が非常に膨らんで飛び出ているため、保護フィルターは付けられません。そのため、こんな感じの専用カバーが付属しています。
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SEL16F28への取り付け自体はフードと同じようなバヨネット式になっています。ネジ止めではないためグラグラした感じもありますが、カチッとはまるのは気持ちが良い。フィルタ径が同じSEL1850にも付くのですが、ピンホール状態になって使い物になりません。

画角的には16mmの0.75倍で12mm、35mm換算で18mm。Eマウントには純正の超広角ズームレンズであるSEL1018があり、評判も良いのですが、いかんせん価格が、、、でも、このVCL-ECU1ならAmazonで9000円ちょっとで購入可能。

で、撮れる画像は例えばこんな感じ。
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四隅は流れていますが腐ってもAPS-C、超広角の画角を楽しむには充分だと思います。

交換レンズの楽しみは、「画質」だけじゃありません。「画角」も忘れてはいけません。18mm相当の画角は、単純に「もっと広く写したい」という欲求を満たしてくれますし、近くにいる人やあるものを入れると遠近感を誇張することもできます。この感覚は、体感すると非常に楽しい。

でも、ダブルズームキット(35mm換算で28mmから300-450mm程度)の画角を超えるのは、投資としてはなかなか敷居が高いもの。それがたったの9000円で楽しめるのですから、SEL16F28が手元にある人は買うべき。

しかし、なんで「画質がいまいちな広角パンケーキレンズ」っていう状態のまま放置したんだろうなぁ、ソニーは。無茶苦茶楽しいじゃない、コンバーションレンズ。

さて、魚眼VCL-ECF1はどうしますかねぇ。