この前のポータブルヘッドホンアンプONKYO DAC-HA200に続き、据え置き型のUSB DAC兼ヘッドホンアンプのFOSTEX HP-A4を購入しました。これまではKORG DS-DAC-10を使っていたのですが、買い替えることにしました。今回は買い替えた理由をいくつか。
そもそも僕がDS-DAC-10を購入した当時(2013年6月)、DSD対応のUSB DACというのは一部のハイエンドのみで珍しかった、というのがあります。今回購入したHP-A4や、DENONのDA-300USBなども未発売でした。5万円のDSD対応USB DACというのは、そもそも選択肢がそんなになかったわけで、その中では音も気に入ったので購入した、というわけ。
ただ、実際に使い勝手に問題があって、以下の3つの問題を抱えていました。
最初の専用ドライバについて。最近のDSD対応のUSB DACはMacではドライバが必要ないのですが(Windowsは必要)、DS-DAC-10はMac/Windowsともに専用ドライバが必要になります。これは、発売当時は安定性の向上に寄与していたようですが、今となっては使い勝手が悪いだけになってしまいました。
次に、USB 3.0対応のMacBookシリーズとの相性が良くありません。現在配布されいてるYosemite対応のベータ版では「Haswell CPUを使用した2013 mid以降のモデルのMacに未対応。」となっていますし、手持ちの初代15インチMacBook Pro Retina(Mid 2012)でも、本体のUSB端子に直接しないと再生が安定しません(ノイズが入ったり、負荷がかかると音が歪んだりする)。これまで我慢してきたけど、そろそろ許せなくなってきた。
最後は自分の環境での話なんですが、PC机の上でTVを見られるようにしてあるんですね。サブのデスクトップPCとか、ゲーム機とかも全てこのTV経由でPCMにデコードした上で音を出力するようになっていて、このTVの光デジタル出力に対する入力がないのが使い勝手上の不満でした。これまでは一度DA-AD変換してMacでパススルーする、みたいな面倒なことをやっていたんですが、遅延が気になる。これもHP-A4なら解決。
DS-DAC-10、音も良くて安いんですが、使い勝手としては今となっては完全に古くてダメかなぁ、というところ。安売りされている理由も、使い勝手の面での問題から来るものでしょう。
過渡期だから仕方ないのかもしれませんが、観念して同価格帯の製品へと買い替え、となったわけです(続く)。