WWDC 2022基調講演で気になったもの

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朝4時まで見てたわけですが、せっかく見たのでブログ書いておきますか。

WWDCは「WorldWide Developer Conference」であり、基本的にはApple製品を対象とした開発者のためのイベントです(割合としてはソフトウェアが多いと言って良いと思います)。最初の基調講演こそ一般的なIT系メディアにも注目が集まりますが、その後に実際の開発者向けに様々な技術セッションが色々開催され、それが本番、らしい。

ということで、基調講演もOSやソフトウェアの新機能・新技術に関するものが中心となります。一番気になったのはコレ。

自動車のメーターや空調のスイッチなどが一通り「AppleのUI」で表現されているイメージには、見ていて大きな衝撃を受けました。自動車という乗り物に搭載されるユーザーインターフェースの中でメーターや空調のスイッチは「顔」の1つだと思うのですが、そこを「Appleに渡す」わけですから。

とはいえ、世界中の自動車メーカーの数を考えると、ある程度連合としてまとまっているとはいえ、それぞれが個別に作り込んで完成度の高いものが揃う、という世界は、ちょっとありえないところもあります。一部の超大手を除けば、こうやって役割分担が進むのかもしれません。

一方で、見ていて「えー」と思ったのがコレ、

なんというか、結構昔に見たことがあるような世界ですね。「ガラケー」と呼ばれていたデバイスの末期や、その流れを引きずっていた初期のAndroidスマホの独自UIのような香ばしさ。

ロックスクリーンなのに、どうして情報を並べ、操作をさせるのか、役割分担とは何なのか。まあ、余計なことをしても通常使用の性能にはおそらく影響しないと思われますので、使わなければいいだけなのですが。

一方でWWDCはソフトウェアのイベントではあるものの、何度も革新的なハードウェアが発表されてきた場所でもあります。今回はローエンドMaciPad上位モデル向けのSoCであるM1チップの後継となるM2チップと、それを搭載したMacBook Air/Proです。

「M2」という名前ではあるものの、半導体プロセスとしてはマイナーアップデートなので、それほど大きな進化はできず、Macへの搭載を前提に少し規模を大きくして性能向上を測ったマイナーチェンジのSoC、という印象です。個人的には、iPad ProはM2にはならず、その次までモデルチェンジしないのでは?と思っていたりしますが、どうでしょうか。

発表された新型MacBook Airは、初代から続いたくさび形のボディ形状を捨て、14インチMacBook Proをそのまま薄く、小さくしたようなデザインとなりました。新しいカラーも気になります。特に黒っぽいヤツ。発売されたら見に行こう。

M2搭載のMacBook Proは最後まで残っているTouchBar付きの13インチモデル。なんでこの筐体を残したのかについては、ちょっと問い詰めたいところがあります。開発者向けとかなんですかね。

一方で、日本国内で主に話題となったのはその価格。円安の影響を大きく受け、米国1,199ドルの下位モデルの日本国内での価格は税込164,800円。メモリ8GB、SSD 256GBのノートパソコンの価格としてはちょっと考えてしまうところがあります。

同時に、既存のMac製品は軒並み為替を反映した価格改定となっており、WWDCの新型の発表を見てから検討しようとしていた人たちの悲痛な叫び声がTwitterのタイムラインから流れてきました。

ご愁傷様です。心中お察しします。

その他新OSの新機能は、今のところ一通り体験できるデバイスを持っていると思いますので、そこは数カ月後の一般公開後のお楽しみ、ということで。