iPadのモデルチェンジとApple TVの戦略変更

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9月のiPhone/Apple Watchの発表に続き、10/19に新型iPad ProとiPadApple TVが発表になりました。

iPad ProはSoCをM1からM2に純粋に置き換えたもの、iPadはホームボタンがなくなりつつもApple Pencilは第一世代のもののみ対応するなど、微妙にAirと差別化が図られた10th generationが追加。ホームボタンの付いた9th generationは継続販売です。

米国価格的には特に大きな値上げはないのですが、円安の影響を受けて日本国内の価格は既存モデルを含めて上昇。税込のAppleレートは軒並み1ドル150円を超えています(それでも税別だと140円台前半なので、今この瞬間の為替レート考えるとまだ良心的)。このあたり、日本円以外の通貨も米ドルに対して安くなっている中、米ドル価格ベースで世界的に展開するAppleの売り方は、実は日本以外でも厳しくなってくるのかもしれません。

一方で、モデルチェンジしたApple TV 4K(第3世代)はiPhone 14にも搭載されるA15 Bionicチップを搭載しながら19,800円からとお手頃に。米国価格はなんと129ドルから。第2世代のApple TV 4Kは2021年5月発表ながらA12 Bionicチップというちょっと古めのチップ搭載にも関わらず179ドルからだったことを考えると、かなりお買い得。

Apple TV+サービスが各社のTVにアプリとして搭載されるようになり、AppleのTV関連の戦略は変化しており、Apple TVデバイスもその影響を受けて変わった、と考えられます。

1年落ちとはいえ、スマートフォン向けとしてはいまだトップクラスの性能を持つSoCを搭載し、マイク付きの立派なリモコンも付いて129ドルでは、さすがにAppleでも利益はほとんど出ないのでは?と思っています。

ただ、FireTVなどの競合はApple TVよりもかなり見劣りするチップを搭載するとはいえセールでは半値以下になりますから、「Appleなりに頑張ってみた」ところで大勢には影響がないのかもしれません。

今回発表されたiPadは特に興味がありませんが、Apple TV 4Kはちょっと悩むなぁ。最近のApple TVはHDMI CEC対応しているので、TVのリモコンでカーソル操作が普通にできるんですよねぇ。

AirPlayレシーバーにもなるし、うーん。あと2000-3000円くらい安ければ即決なんだけど。。。