Drop + Etymotic ERX In-Ear Monitors〜その1 開封編〜

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自分はイヤホンについてはEtymotic Researchというメーカー(ブランド)の製品が好きなので、今回もそのEtymotic Researchの話です。

Etymotic Researchのイヤホンは既に廃盤になったER-4Sというイヤホンと、

ER-4Sの後継機で現行モデルであるER4SRというイヤホンを持っています。

昨今の高級イヤホンは複数のドライバー(スピーカー)を搭載したものが多いのですが、ER-4SとER4SRはバランスド・アーマチュア(BA)型と言われるドライバーを1つだけ搭載したシングルBAと呼ばれるタイプのイヤホン。

一般的にドライバーをたくさん搭載したモデルの方が高いことが多いのですが、たくさん搭載しても必ずしも音質的には良いことばかりではないので、自分は1個だけドライバーを搭載したイヤホンの方が音が好きなのですが、Etymotic Researchの最新ハイエンドモデルであるEVOは3個のBA型ドライバーを搭載しています。

で、このEtymotic Researchが、DropというコミュニティベースのECサイトとコラボして開発したのがERXというモデル。

Dropというサイトの特注モデル、という扱いのためか日本ではまだ販売されていません。

このERXですが、EVOの筐体に、ER4SRの低域強調バリエーションモデルであるER4XRのドライバーを組み込んだもの、だそうです。ER4XRはER4SRと同じくシングルBAなので、ERXもシングルBAです。購入した人の評判も悪くなそうだし、ER4XRは持っていないので音の違いも楽しめそうなので、買ってみることにしました。

通常の販売価格は299ドルで、自分が購入したときはセールで249ドルでした(届いた頃に一時的に229ドルになっていたorz)。日本への送料は20ドル、Dropでの初回オーダーだと10ドルの割引が付くので、差し引き259ドル。購入時のレートで35,232円。これに関税が1,900円かかりました。

注文してから手元に届くまでは2週間くらい。海外通販だと思うと、まあ、普通ですね。

でイヤホン現物がこちら。

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ER-4SやER4SRは「ただの筒」ですが、こちらはマルチドライバを搭載するEVO用の筐体のため、一般的なカナル型イヤホンに近い形状になっています。青かったEVOに対してERXは黒。付属するケーブルは、店頭で触ったEVOは異常に細いケーブルで扱いに気をつける必要がありそうな印象でしたが、こちらは適度な太さで扱いやすいです。

イヤーピースは種類こそ多めについていますが、サイズバリエーションには抜けがあり、あくまで最初のお試し用、という感じ。

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で、最初びっくりしたのが右の袋のイヤーピースなんですよ。左の袋に入っているのは「いつもの」Etymotic Researchのキノコ型のイヤーピースなんですが、右の袋のものは初めてみました。

「ヘタってきたらどうやって代わりを手に入れればいいの?」と焦りましたが、これはWestoneというブランドのStarシリコンイヤーチップというもののようです。

このWestoneというブランド、シングルBAで有名なEtymotic Researchとは対象的に、複数のBA型のドライバを使ったイヤホンで有名なメーカーで、現在は同じLucid Audioという会社の傘下にあるようです。

Westoneと同じグループに入った影響と言えば、ERXは他のEtymotic Researchのイヤホンと同様にケーブル交換が可能な作りになっていますが、コネクタがT2というかなり特殊なタイプになっています。

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Westoneの最新モデルも同じタイプのコネクタになっているようで、自分は基本的にはリケーブルしたくない派なのですが、リケーブル派は気をつけた方が良さそうです。

あまり凝ったレビューではありませんが、開封編はこれくらいにして、次回は音質についての評価を試みることにします。